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#毎日note

持っている作品 ~ 歌川広重「木曽海道六十九次 宮ノ越」

いつ誰が刷ったのか、判りませんが、私の持つ作品の数少ない物の一枚で。非常に気に入っています。 おそらく価値のほぼ無いものなのでしょうが、刷りにはまったく遜色ありません。 作品の良さを伝えるものとして、十分です。 歌川広重の作品でというより、全ての浮世絵の中でも、最高の傑作と思います。 木曽は、その冷涼な気候故、稲などの作物が育たず、生活するには厳しい土地とされていますが、そのような中にあって、かくも温かな家族の様子をイメージした、この作品は本当に素晴らしいものだと思いま

凝り固まったイメージを壊そう! ~Sam Haug produce "A day in the life"(Beatles)は、楽しむ音楽!?のカタチ

5分弱です。ちょっと聴いてみてください。 娘は小2の時、「のだめカンタービレ」の再放送と、学校に来た京フィルの影響でバイオリンを始め、今日に至る。約9年半。 で、未だにクラシックの教則本をやっている。 基礎をやるのは、何事も大事。それは、それでいい。 高校から吹奏楽部に入って、今年は3年。 定演とかで、いろんな演目もやるけど、愚痴?の方が多い。 いずれも莫大な時間をかけて音楽に取り組んでいるが、このうち、瞬間でも「音楽を楽しんでいる」時間って、どれくらいだろうと考え

世の「トンマなインチキ野郎」どもを切りまくる「ライ麦畑でつかまえて」は、痛快に笑えて、ロマンティックな小説

「あなたのベストの小説は?」と問われたら、間違いなく挙げるのがこの「ライ麦畑でつかまえて(原題:Catcher in the rye J・Dサリンジャー)」。但し、野崎 孝訳のもの。 はじめて出会ったのは、高校を卒業した後。 最初の印象は、「ちょっと口の悪い17歳の青年が口語調で語る、おもしろストーリー」でしたが、考えてみれば、そこからの2~3年で、「自分の中の大返還、大革命」が起きてました。 それまで田舎の二流進学高校で、人格踏みにじられまくりの暗黒生活から、J・デュ

画家としてのゴッホは、伝道師として赴いたベルギーの炭鉱町が出発点だった

フィンセント・ファン・ゴッホが画家として活動を開始する前、書店の店員、語学学校の教師という職を経て「伝道師」を目指した時期がありました。 ゴッホ、23歳くらいの頃です。ブリュッセルの伝道師養成学校で3か月学んだ後、「不適格」の烙印を押されたゴッホでしたが、独自で伝道活動を志し、当時耳にしていた南ベルギーの炭鉱町ボリナージュへと伝道活動に向かいました。 (写真は廃坑となったボリナージュの竪坑やぐら) 当時のボリナージュの炭鉱はかつてゴッホがロンドンで見た貧民街よりもさらに悲

子どもを持つ全ての父親に観て欲しい映画「 みんな元気 」

原題:Everybody's Fine 2009 アメリカ 主演:ロバート・デ・ニーロ 多くの人が評価サイトで書いていますが、日本では何故か劇場公開されていません。 また邦題「みんな元気」というのが、あまりにも期待できないものであるためか、この映画を観たことがある人は非常に少ないのではないかと思います。 内容については、触れませんがざっくり言うと、連れ合いを亡くした中年(ロバート・デ・ニーロ)が、独立した4人の子どもをサプライズで訪ねるというロード・ムービーです。

まるで「優秀な?寅さん」のように魅力的だった、にあんちゃん

昭和33年に出版された安本 末子さんの「にあんちゃん」をご存知でしょうか? 下の記事は西日本新聞佐賀版に掲載された「にあんちゃん」特集の一部です。 「にあんちゃん」こと、安本高一(やすもと たかいち)さんのことが紹介されています。 タイトルは「スターだった、にあんちゃん」となっています。 確かに成績優秀で、スポーツも万能、中学校では生徒会長などもしていますが、私はむしろタイトルのように、「まるで寅さんのようにバイタリティーがあり、魅力的な子ども」だった!・・と称したいので

It's a beautiful day

サイケデリック・ロックグループ、It's a beautiful dayの同名LPレコードのジャケットは、お気に入りの1枚です。 このデザインの素になっているのは、アメリカの画家チャールズ・コートニー・カラン(Charles Courtney Curran、1861 - 1942)の下の作品。 完全コピーだと思いますが、そのあたりの権利関係はよくわかりませんが、 やはりジャケットの青空の部分が広く、レトロなロゴのある方がいいなと感じます。 いずれにしても良い天気の日には