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2023年8月の記事一覧

時と場所を越えて、その人たちの「人生」と出会う フランスの写真家 ジャン・フィリップ・シャルボニエ

写真というものは、時代と場所を越えて、「出会うはずの無い人生」の一瞬と出会わせてくれるものだ。 この人たちは、この時、どういう気分で?或いは、どういう会話を?などと考えると、どこまでも想像は尽きない。

少女の日記としてではなく、一人の人格ある人間のものとして「アンネの日記 増補改訂版(文春文庫)」を読む ⑥ 家族の「子ども扱い」に苦しみ、自己昇華しようとする

洋の東西、時代の新旧を問わず、親や大人による「子ども扱い」という差別や存在に対する敬意の無さは、アンネの日記の中に喝破されている。 しかし、彼女は己に対する厳しい見方を忘れず、その苦しみを越えて自己昇華しようとしている点に、注目すべきであろう。

「ヒューマニズム写真」運動の中心人物であった ウィリー・ロニの写真たちに、心惹かれる

Facebookの中で、偶然見つけた、フランスの写真家ウィリー・ロニの写真たち。 "日常の美しさこそが、常に私の最大の感動の源だった"として、”「普通の生活を営む普通の人々」に興味を持ち、パリの街を歩き回り、モノクロ写真に収めたロニ。(1910 ー 2009) 時と場所を越えて、このような写真たち、写真の中の「人生」と出会えることが、嬉しい。

私が最も好きなネパール・ソング 「 Bistali bistali 」

日本語学校校長時代、ネパールの学生たちが、セレモニーで歌って以来、この曲が大好きになった。 自分は、ネパール語を本気で勉強していたので、この歌のことなど、事あるごとに学生たちに、ネパール語のことで質問した。 皆、笑顔で応えてくれた。 朝、バルコニーで、「タパイ デーレ ラムリ(ハンサム) チャ!」(あなたは とっても きれいですね!)と話しかけた。 部族によって、「スパ プラバット!」「セワロ!」「ラッソ!」「ジョレ!」「ジョジョロパ!」と「おはよう」ひとつでも、色々な言葉を

8月4日に、ミープ・ヒース著「思い出のアンネ・フランク」第三部「暗黒の日々」を読む

8月4日は、1944年にアンネ・フランクを含む8人が、アムステルダムの隠れ家からゲシュタポによって逮捕・連行された日である。 従って、今日全世界で2,500万部以上の発行部数を記録し、世界記憶遺産にも認定されている「アンネの日記」は、1944年8月1日の日記が最後となっている。 逮捕・連行された日が、8月4日であることを知っていたので、「アンネの日記」を読んでいる間も、8月の日記が近づいてくるに従って、胸が苦しくなったので、実際に彼女らが味わった恐怖というものは、いかばか

この1曲 「祈り」 MILLEA

対州馬ひん太のいる馬場に向かう時、毎週日曜の朝7時からFMラジオで放送されていたのが、八代亜紀さんとMILLEAさんがパーソナリティをつとめていた番組「八代亜紀のRADIO PALETTE〜音のアトリエ〜」で、この曲が流れた。 この頃、唄っているのが誰かも知らなかったが、この曲にすっかり惹きこまれてしまった。