突然出てくるインターネット広告についての雑感

MacBookやiPhoneでWebサイトを回遊していると、唐突に目に飛んでくる広告がある。

インターネット広告。少し前は、こういった広告はなかった。だけど広告効果が高いのだろう、あらゆるサイトで「広告をクリックさせよう」と、ユーザーエクスペリエンスに介入してくる。

テレビCMは、「いまからテレビCMが始まりますよ」というのが、何となく分かる。ときどき脈絡もなくテレビCMに替わることもあるけれど、だいたいは番組が盛り上がる直前でテレビCMが挿入されている。ただテレビの良いところは、テレビ側が「ここでテレビCMを挿入したら、視聴者が離脱してしまうだろう」という自衛の気持ちが働くことだ。そうすると視聴率は下がり、広告主にも良い顔ができなくなる。(番組関係者も冷飯を食うことになる)

新聞も雑誌も、だいたい誌面の構成上、広告枠の位置が決まっている。なので「広告が邪魔だな」と思うことも少ない。

そう考えると、インターネットにおける広告の存在感というか、異物感は際立っているといえるだろう。それでもこうした広告が消えないのは、Webサービスを運営している人たちが、「広告なしに収益は稼げない」と考えているからだ。だから、割り切ってユーザーエクスペリエンスを犠牲にするのだろう。そういった罪悪感があればまだしも、もはや、感覚が麻痺して「インターネット広告って、そういうもんでしょう?」と開き直っている感もある。

いまのところ、僕が運営しているサービスで、そういった広告は一切挿入しないようにしている。読み物を、ストレスなく読んでもらうことはサイト運営者としての責務だと考えているからだ。(その分、収益機会は逸しているわけだが)

それが嫌なら、どういうところで収益をあげれば良いのか。まだ、その答えは出てこない。

だけど、安易にユーザーエクスペリエンスを犠牲にするという判断は、絶対にしたくない。業界全体で、もっとそういった意識が芽生えれば良いのだけれど、なかなかそれは期待できそうにない。(日本だけでなく、海外のニュースサイトなども結構ひどいし。世界規模でいや〜な感じになっていますよね。そう考えると、noteってかなり稀有な事例なのかもしれない)

なんか、知恵はないだろうか。アイデアはないだろうか。

インターネットのサービスにも、安心して触れることができますように。

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