見出し画像

スマートバンクが実施しているUXリサーチについて

明けましておめでとうございます。
「B/43」を運営している@shotaです。

今回は日頃から実施しているUXリサーチについて、どういった内容のことを実施しているか、また、ユーザーインタビューを誰でも実施できるよう最近取り組んでいる、標準化の取り組みについて書きたいと思います。

実施している2種類のユーザーインタビュー

普段、我々はUXリサーチの一環としてユーザーインタビューを実施しているのですが、大きく分けて2種類の調査を実施しています。

PMF調査インタビュー

これはPMFの先行調査として実施しています。
PMFした状態が分かるというのは常に遅行指標であり、昨年4月にβリリースしたB/43にとっては「PMFを測る」ための先行指標と最適化のためのアクションが必要でした。
具体的にはユーザーに「もし製品を使えなくなったらどう感じますか?」と質問し、「非常に残念」と答えた人の割合を測定しており、その中から、インタビューに応じても良いと回答いただいた方から個別にお話を聞いています。

※このような形で5問程度の質問をサービスのコア体験の体験者のみに送っています

Qに1回程度の頻度で実施していますが、アンケート調査では取得していない、サービスの認知経路、製品利用のBefore/Afterの周辺情報をヒアリングの上、価値を感じているポイントや代替不可能性の度合いを深く聞くようにしています。

イシュー調査インタビュー

このインタビューは主に新事業や新機能に取り組む際に潜在顧客への調査として実施しています。
新機能や新事業のアイデアは、常に"次に開発する候補"として積まれているので、前倒しでの検証が必要になってきます。
PMF調査インタビューの違いとしては、インタビュー対象が既存顧客か潜在顧客かという点であり、質問も変わってきます。

このインタビューではプロトタイプを見せて受容度合いを測るといった形ではなく、ペインが発生する状況や頻度といった課題の特定と代替え手段の有無の確認が主な目的です。
ここでのヒアリング内容が"UXリサーチでユーザーに当てるプロトタイプを作っていく始点" であり仕様やモック作成の礎になります。

B/43でいうと「ペア口座&カード」のような新しい商品性を持った機能を開発をする場合に実施しており、まだ見ぬ潜在顧客にインタビューするという点でインタビュイーのリクルーティングの難易度も変わってきます。
TwitterやInstagramのDM等でインタビューをお願いするケースもあります。

※実際に送ってるTwitterのDMを抜粋、過去のインタビュー相手からDMをもらう時もあります

ユーザーインタビューの標準化の取り組み

これまでユーザーインタビューは主に自分や共同創業者の@takejuneが実施してきたのですが、個人に依存せず、UXリサーチをチームとして定期的に実施する必要があります。

その前段階として、属人的に実施していたユーザーインタビューを標準化するために調査計画書とインタビューシナリオ(台本)を作成し、誰でも調査目的の事前理解とある程度、型に則ってインタビューが実施できるようにしています。

実際の調査計画書

特定の機能を追加する際に事前にインタビューを実施するための調査背景や目的、内容をまとめた計画書を作成します。

※ペア口座の調査計画書から一部抜粋

この調査計画書はnotionで作成しているのですが、調査概要以外に、
対象者の条件、対象者条件になり得そうな仮説、インタビューの仮説シナリオ、ユーザー課題の仮説なども書き込んでおり、これに目を通せば、調査の内容が誰でも分かるようになっています。

実際のPMF調査インタビューシナリオ

ユーザーインタビューはそれ自体が一期一会でもあり、良い調査が実施できたかどうかは、相手との相性やインタビュアーの人柄やトーク力で結果が全然変わってきます。

ある程度、型にハマったやり方を踏襲することで、ユーザー理解の深まりや聞き漏らしや特定のバイアスが掛かったインタビューになることを防げます。インタビューの回数をこなす中で自分の得意なやり方を見つけ、伸ばすのが良いのではないかなと思います。

※実施中のPMFの調査シナリオから一部抜粋

インタビュー後は、notionにインタビューのレポートを書くのですが、
最近はリモートでのユーザーインタビューがほとんどなこともあり、冒頭でZoom等で録画の許諾をいただいた上で、インタビューを動画で記録するようにしており、後からインタビュアー以外も振り返ることができるようにしています。

レポートを書き起こす際に動画を見直すことで自身のインタビューを改善する振り返りのきっかけにもなります。

さいごに

最近はUXリサーチャーとしての役割が注目されつつあると思いますが、
リサーチャーという職業はエンジニア・デザイナー等と同様に専門的なスキルが求められる職種であり、プロダクト開発には欠かせない存在です。

話すことが大好きな自分自身もユーザーインタビューは大好きであり、天職だなと思う反面、インタビュー後の疲労とその後に待っている、レポーティングの労力を考えると1日に2~3回が限度だなと思うようになりました…。

そんな訳でスマートバンクでは一緒にB/43のUXリサーチを実施してくれる方やサービス開発に携わってくださる方を大募集しています!
カジュアル面談もいつでも受け付けていますので、TwitterのDMでも下記の応募フォームからでもお気軽にご応募ください 🙌

では、また!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?