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ホリプロ公演事業部で働くひとたち のあれこれ

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スタッフのあれこれやなにこれを載せていく予定です。
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2022年9月の記事一覧

Vol.4 『血の婚礼』初日を観て

とてもいい初日でした。稽古場で通し稽古は観てはいたものの、舞台セット、照明、音響、衣装が入ると、まるで違う作品です。お芝居も、かなり進化していました。木村さん、須賀さんの2幕の格闘シーンは、エネルギッシュでスリリングでしたねー。本当に殺しあっているように見えました。早見さんも、情熱的で素晴らしかったです。 演劇では、戯曲をそのまま書いてある通りに演出するという手法もありますし、それが一番いい方法であることも多いですが、今回の舞台は演出家の意図が明確に表現されていて、杉原さん

Vol.3 「なんで舞台を仕事にしようと思ったんですか?」

ホリプロの舞台制作の部署である公演事業本部ファクトリー部では、今現在約65名の人間が働いています。大きく、①舞台作品を制作・宣伝する制作部と、②舞台チケットの団体セールスをする営業部、③そしてチケットを管理・販売するチケットセンターに分かれていて、グッズを制作する物販チームも制作部に含まれています。 私が入社した2006年頃は、ホリプロが制作していた舞台は年間12本。社員数も、確か今の半分以下だったと思います。ホリプロに来る前は吉本興業という会社におり、宮川大助・花子さんの

Vol.2 9月開幕の2本の舞台

先週、まもなく開幕するホリプロステージ制作の舞台『血の婚礼』の稽古場に行ってきました。この日は、キャストが初めて、芝居を最初から最後まで通してみるといういわゆる「粗通し」の日。稽古場には、なんとなく緊張感が漂っていました。 有名な作品ではありますが、『血の婚礼』をこれまでに観たことがなく前提知識もほぼない状態で挑んだのですが、素直に面白かったです。 生演奏もとても臨場感ありましたし、音の使い方がユニークで、緊張感がずっと持続していました。主演の木村達成さん、須賀健太さん、普

Vol.1 演劇プロデューサーというもの。

ホリプロ公演事業本部、ファクトリー部の部長の梶山です。 2006年から、今の職場で働いていまして、入社以来、これまで40本ほどの舞台に携わってきました。ミュージカルで言うと、ジキル&ハイド、マルグリット、スリル・ミー、デスノート、生きる、などです。ストレートプレイだと、奇跡の人を2回、あとはロンドン公演も実施した家康と按針、そして藤原竜也さんの出演する舞台に多く関わってきました。 いま、上演中の舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』は宣伝プロデューサーとして関わっています。今