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『デザイン解体新書』を読む

昨今、デジタルデザインの様々な本が出版されています。
割り付け・組版など、テンプレートに従い、誰でも簡単にデザインが出来るようになりました。
しかし、やはり基本はアナログ時代(手書き)の【見やすく・わかりやすく 考えながらデザインする】がベースだと思います。

ブックオフで検索し、店頭受け取りで注文していました。
届いたので、読んでみる。

『デザイン解体新書』
工藤強勝 (Kudo Tsuyokatsu)
ワークスコーポレーション (2006.03.27)

【前書き】より

『デザイン解体新書』で伝えたいこと

そもそもデザインが手作業で行われていた頃、ものづくりは「チームワーク」だった。
DTPが普及した今、デザインはマシンとソフトがあれば誰でも出来るようになった。
ソフトは、高機能になり、知識がなくても出来る。
デザインの知識が あって使うのと、わかっているつもりで使うのでは、デザインをする意味が大きく変わってしまう。

第1章 文字を知る

仮想ボディと字面
一般的に文字は、文字の外枠(仮想ボディ)に対して、ひとまわり小さく(91%〜95%)デザインされている。
これは、文字を並べた時に 文字同士が くっついてしまうことを避けるため。

文字の使い分け

文字は、ウエイトがある文字ほど見た目の存在感がある。

大見出し:ウエイト 重
小見出し:ウエイト 中
本文:ウエイト 軽
キャプション:軽〜中

字詰めの量 (行長)

縦組み と 横組み

第2章 文字を組む

読みやすい文章

1) 文字の種類(書体)とウエイト
2) 文字のサイズ
3) 行長 (一行あたりの字詰めの量)
4) 行間 (行送りの量)

文字詰め

文字の並び

漢字 かな まじり文
漢字と漢字を つなぐ "かな" の役割

和文と欧文の組み合わせ
和文と欧文の調和を考える

全角英数と半角英数
全角英数:和文に合わせてデザイン
半角英数:欧文に合わせてデザイン

和欧混植、かな混植:pp.266〜267.

第3章 レイアウトする

レイアウトは、版面(はんづら)の設計から始まる。
レイアウトは、視線の流れを考えて。

デザインの目的が「伝える」ことである以上、見やすさと読みやすさは、大切な要素。

写真のレイアウト:pp.122〜127.
色の使い方:pp.128〜133.

第4章 デザインする

サムネイルを作る:pp.142〜147.
文字をどう組み、写真をどう置き、色をどう決めていくか:pp.148〜155.

仕上がりをイメージしながら、機械(モニター)ではなく、自分の目をしんじる。

2020.10.18

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