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【情報を集めすぎて困らないために】

情報の収集と整理


【はじめに】

『情報の収集』に関する本は、これまで何冊か出版されています。

しかし、情報を集める前の心構えや、集めた情報を捨てることについて書かれた本には、なかなか会えない。

そんな中、手元に
『情報整理学』川勝久 著(1970)
『考える技術•書く技術(続)』板坂元 著(続/1977)
『企画力が身につく本』岩崎隆治 著(1987)の3冊がありました。

『情報整理学』1970
 『続 考える技術•書く技術』1977
『企画力が身につく本』1987

出版年は1970年代〜1980年代後半と古いですが、当時 情報社会に入り 情報洪水の中から 集めた情報の整理に頭を悩ましていた状況が思い浮かばれます。

出版年の順番に読み返してみる。

『情報整理学』 1970

『情報整理学』川勝久 著
ダイヤモンド社 (1970.04.23.)

【情報革新の歴史】

第一次人工知能ブー厶
1950〜1960年代 
演算と検索 パズルやゲーム

第二次人工知能ブーム
1980年代 医療の分野

第三次人工知能ブーム 現在
大量のデータを自ら学習する「ディープラーニング」と云う技術が実用化した。以下略

【情報の整理と分類】
情報の整理
:機能 (必要なものが必要な時に 直ぐ取り出せる)
テーマ別に分類する

情報の整頓:形式 (目ざわりにならないように、きれいに片付ける)
p.74〜77.

【情報収集の基本的な原則】
① 後で入手可能な情報は、身の回りに置かない。  
② 自分と関わりのある情報のみ集める。↓↓↓
情報とのスタンスを決めないと情報に溺れる

【Point】
どんな情報でも最終的には捨てなければならない。

30% 手元に置いておく情報
30% 図書館など、他人の管理下に預ける情報 (必要な時に借りる)
30% 捨てても良い陳腐化した情報

【整理する技術】
① 容れ物 袋 箱
② 捨てる基準 期限 数量
③ 整理法で頭を悩ますほど個人レベルでは資料を持たない
他人の管理下(図書館など)に置く 

【捨てる基準】
① その情報は、今日役に立つだろうか
② 手元に置かずに思い切って捨てて良い資料か? 
③ 情報源の所在が明らかなもの (必要な時に借りる)

『続 考える技術•書く技術』 1977

『続 考える技術•書く技術』板坂元 著
講談社現代新書 (1977.09.20.)

【情報の収集と整理】 
情報と付き合う三段階法
旧版の「 続 」に収集と整理 三段階法と云うページがあります。

三段階法 pp.32〜52.
目的により、あらゆる情報を三つに分ける。
長距離 中距離 短距離情報を集める時、内容(目的)により 情報の保管期間を決める。
情報収集を、その場限りにしないで、後々 調べ直しや考え直しをする習慣をつける。そのための、情報保管期間を決め集める。(漠然と集めない)

捨てる p.54
個人の情報として重要なモノは、集めた情報の2割ていど。

分類  pp.56〜58.
おおまかな分類 

【要約】
情報過多の時代だから情報処理の技術を心得ておかないと情報にふりまわされることになる。と書かれています。

【おすすめ本.com】
『続 考える技術•書く技術』

『正 考える技術•書く技術』(1973)
『続 考える技術•書く技術』(1977)

現在は、正編のみ購入可能

『企画力が身につく本』 1987

『企画力が身につく本』岩崎隆治 著
PHP研究所 (1987.05.25.)

同じ内容で「知的生きかた文庫」から発売
‎三笠書房 (1985/5/1)

【一般的な情報管理の原則】

①情報は一元的に管理する 
②情報はできるだけ規格を統一する
③一件のデータには一件の情報のみ
④整理することに時間と労力を費やさない
⑤自分の記憶にたよりすぎない

【何を知りたいと思っているのか】
① 何を知りたいと思っているのか
② 何のために情報を集めるのか
③ なぜ その情報が必要か

『産能大学/情報整理術』

学校法人産業能率大学
総合研究所がご提供する特集・コラム
「誰でもできる情報整理術」のページです。

【第1回 誰でもできる情報整理術】
2013/11/11

【第2回 誰でもできる情報整理術】
2013/11/25

【第3回 誰でもできる情報整理術】
2013/12/09

2023.12.15.

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