関係人口とSNS ①
移住・定住から交流人口
そして関係人口へ
「つながり」をつくる重要なツールとしてのSNSを考えてみる。
『SNS変遷史』天野彬 著
イースト新書 (2019.10.15)
SNSのツールの使われ方
SNSのツールとして、mixi Facebook Twitter Instagram Line Snapchat TikTok などが挙げられるが、ここでは 一番利用が高い Facebook と Instagram について述べることにする。
1) ユーザー数が一番多い
2) 写真・動画・長文・シェアが出来る
3) ユーザー同士でコミュニティがつくれる
4) 実名で社会的なポジションが明確に出来る
5) Facebook の もともとの機能が「つながり」を増やしていく目的を持っていた
6) 他のSNSよりは社会性が強い (名刺)
1) ビジュアルのクオリティが 大切にされる (インスタ映え)
2) 情報の速さ や 拡散よりストックの志向性が強い
3) 貴重な体験、素敵な体験を残しておきたい (ユーザーのニーズ)
これらの媒体特性を理解する
発信する先がオープン (1to N )
発信する先が具体的な相手 (1to1)
コンテンツか? 人か?
SNS活用の三つの M
1) モニタリング (観察)
2) ミングル (交流)
3) メジャリング (測定)
ユーザー(相手)を観察し、交流から得た価値を、測定結果に いかに落とし込む(表現する)か?
「伝える」とは?
ウェブでの [伝わる] 文章の書き方
情報伝達のカギは「いいね」や「シェア & リツイート」ではない。
1) 話題をフォローする
2) ファストとスロー
SNSユーザー離脱の理由
他のユーザーからのリアクションが足りない。フォローワーも付かない。"いいね"も伸びない。
投稿のモチベーションを失う。
模倣と継続
真似をする。継続する。
2つの情報行動の特性を理解する。
シミュラークル
simulacrum ; simulacre
【シミュラークル】とは「見せかけ」「模像」「幻影」を意味する言葉です。
現代思想でこの言葉に独特の意味をもたせた者として【 J. ボードリヤール】の名前が挙げられる。
両者に共通するのは、この概念によってオリジナル/コピーという二項対立を無効にしているという点です。
このことに依り、情報発信(投稿)のハードルが低くなります。
情報拡散のパターン
1) マス「1: N」の関係
2) インフルエンサー「√n:N」
3) シミュラークル「N:N」
a) メディアは、情報を拡げる機能。
b) インフルエンサーは、情報とせっする契機を提供。
c) シミュラークルにより、受け手はシェアされた情報を、自分ごと化して受け止める。
信頼性と信望性
1) 信頼性:媒体
2) 信望性:情報を発信する人
【生活者のインフルエンサー受容性調査】
https://www.uuum.co.jp/2019/04/15/33670
『遅いインターネット計画』
宇野常寛 (うの つねひろ)
2020.08.12.