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『プラチナタウン』楡周平 著

『プラチナタウン』楡周平 著と、
楡周平さんが『プラチナタウン』を
執筆する時に参考にした
『時差は金なり』三菱商事広報室 著 (1997.09)

【書評】

地方の過疎化、少子高齢化、地方の公共事業にまつわる利権を扱う社会派の小説です。
重すぎず今の日本が抱える数々の問題をわかりやすく教えてくれます。
楡周平さんが『プラチナタウン』を執筆する時に参考にした『時差は金なり』三菱商事広報室 著 (1997.09)
それぞれの出版年の時代背景と併せて読んでみる。

『プラチナタウン』は、楡周平による日本の小説。2008年に祥伝社より刊行され、2011年に祥伝社文庫で文庫化された。2008年にラジオドラマ化。2012年にはWOWOWの「連続ドラマW」でテレビドラマ化された。

【プラチナタウン/動画】

【あらすじ】

第1話
商社マンだった山崎鉄郎は、幼なじみの熊沢健二らに故郷の再建を懇願され、会社を辞めて緑原町の町長に就任。鉄郎の元恋人・仲里恵里香はこれに驚き、また東光物産の児島由紀夫はある考えをめぐらせる。

第2話
鉄郎は、町議の定数削減と議員報酬のカットを提案し、議員たちから猛反発を食らう。古参町議からも、緊縮財政を期待していたわけではないと圧力を掛けられる。その頃、恵里香はフランスの老人ホームを訪問していた。

第3話
鉄郎は、巨大老人ホームを建設し、緑原町を老人の町として活性化させるという救済策を思い付く。役場の一同はこのアイデアに胸を弾ませる。そして、懸案だった議会の承認を得ることに成功するのだが…。

第4話
「老人向けテーマパークタウン」プロジェクトの準備が始まり、鉄郎は元同僚の牛島幸太郎に、四井商事の力を借りたいと打診。さらに、このプロジェクトに取り組んでいることを聞きつけた恵里香も協力を申し出る。 

第5話
四井商事からの協力が得られなくなり、プロジェクトは暗礁に乗り上げたかに見えたが、東光物産の児島から引き受けたいと申し出がくる。児島は、四井の指摘する計画の欠陥を補足するアイデアも提案してきた。

2022.08.15.

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