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“まちづくり”の歴史と移り変わり

『現代のまちづくりと地域社会の変革』
出版年は、2002年と10年を経過しているが「まちづくり」と言う言葉の意味や、生まれてきた背景などを顧みる。

『現代のまちづくりと地域社会の変革』
白石克孝・富野暉一郎・広原盛明 共著
学芸出版社 (2002.09.20.)

旧都市計画

1919年(大正8) 都市計画法 交付
都市改造と都市拡張と云う2つの目的
① 都市インフラ整備
道路・橋梁・上下水道・公園などの都市基盤整備
② 経済活動の拠点としての都市を拡張大規模化する
土地区画整理

その後、幾多の経緯を経て「まちづくり」と云う言葉が生まれる。

「まちづくり」

大づかみに言って、国家主導・官僚主導の都市計画に対する住民・市民の多様に対抗する運動の中から生み出された。

「都市」→「まち」
「計画」→「つくる」

都市はハコモノだけでなく、都市の住人一人ひとりによって形成される「地域社会」とか「コミュニティー」と言われるソフトを大切にして欲しいと云う願い。

「まち」の主体は誰か「計画」の主体は誰かと云うこと。

『建設白書2000』より
第1 総説
~活力と美しい環境を創造し、安全を支える国土づくり・まちづくりへの挑戦~

我が国は、明治開国以来、関東大震災後の帝都復興、相次ぐ大災害、戦後の国土荒廃からの復興等、幾多の危機に直面しつつも、経済成長や国民生活水準の向上を目指して住宅・社会資本の整備を進めてきた。これによって、国民の財産・生命の保全やゆとりとうるおいのある豊かな生活を着実に実現し、我が国が世界第2位の経済大国となる基礎が築き上げられた。
現在、我が国経済社会を取り巻く大きな変革の流れの中で、新たな住宅・社会資本の姿が求められている。すなわち、少子高齢社会の到来の下で、環境問題の深刻化と循環型社会への移行、インターネットの急速な普及等のIT(情報技術・以下「IT」という。)
革命の進展等という世界的規模での時代の転換期に際し、我が国の住宅・社会資本整備のあり方も抜本的な変革が求められている。
本総説においては、明治以来の国土建設の歴史を振り返るとともに、こうした昨今の経済社会の変革を分析しつつ、住宅・社会資本整備の検証と、『日本の魅力』の源泉となる安全かつ創造的で活力ある国土づくりや美しい景観のまちの育み方について明らかにすることにより、住宅・社会資本ストックを大切に使い、国民との対話の中で進められる新しい国土マネジメントの姿を描いてみたい。

【神戸市まちづくり条例】

NPOによる市民まちづくり

【フォルダー】 "まちづくり"

2023.08.24.