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手放さないお洋服の話

手放せないお洋服はありますか?

昨今の市場から、3〜10年持ち続けているお洋服は、「長持ち」に入るそう。
わたしのクローゼットにも、長持ちと言えるお洋服があります。

それらは特別お値段が張っていたわけではなく、いま探すとなると大変、あるいは他にはないデザインなものがほとんど。
そして決まって、そのお洋服と歩んできたエピソードがある。

最たるものだと、アパレルに勤務していた時、店頭で着ていたお洋服でしょうか。
着た日はすごく調子が良くて、不思議とお客様への提案がうまくいったこと。
別のお洋服も、お店のスタッフみんなで一生懸命売ってたセールの記憶などが昨日のことのように思い浮かぶんですよね。

アパレルから離れて4年は経っているので、トレンドもそれなりにまわる周期。でも、まだ着られる。
思い出はもちろんですが、製品自体が良いものでもあるのです。

そんなマイ・ロングヒットアイテムが年々増えていくので、クローゼットも定期的に整理をしています。
ちょうど先々週と先週、2週に渡って衣替えついでに整頓したのですが、今回は思い切って2つルールを決めまして。


①今、多くの人が着ていて、自分も持っているものは手放す
(仮にまた欲しくなっても、手に入れやすい)

②次のトレンド周期がきた頃に引っ張り出したいと思う服は残す
(大きなトレンドの周期は15年前後くらい。その時また着たいか)

ちなみにいつも整理するときの手放す基本ルールは下記の通り。


①汚れ・ほつれ・よれ・毛羽立ちがひどく、人に会う時に着られない
②愛着が持てない
③1年以上袖を通していない

いままでのルールも踏まえ、5つのルールで「残すか手放すか」を決めていったわけですが、今回の2つのルールは、クローゼットだけでなく、頭の中がとても整理された感覚がありました。
というのも

・自分には、人と違う服装をすることが好きな潜在意識があること
・常に新しいものに囲まれていたい気持ちばかりではないこと

上記に気がづきました。


noteはじめ、SNSの発信では時々断捨離の話題をあげることもありますが、そもそもファションにおいては全然ミニマリストではないし、お洋服や小物は気に入ったものを身につけられるだけ纏いたいので、物欲が減ることはありません。笑

ですが、上記の気づきから、いまはモノの持ち方に迷いがなくなっているのでは…と思ったんですよね。
「こういうものを着たいなぁ」と何度も何度も年数を重ね試行錯誤して着て、「おい。やっと気づいたんか!」って感じですが…所持品に頭を使ったり対話するって、なかなか普段はやらないですよね。

自分の感性や所持品と向き合うことを日々実践している人ってどのくらいいるんだろう。
濃く実践している人がいたら、ぜひ話を聞いてみたいです。

冒頭で話した4年以上持ち続けている思い出に満ちたお洋服は、引き続き着用をしていくことにしました。
トレンドに左右されない服なところと、人と被らない点でもお気に入りです。問答無用とはこのことかもしれません。

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