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「相棒みたいな服」はお持ちですか

わたしは仕事と休みの日で服を分けているのですが、仕事の服はとにかく「気を取られない服」を選びます。

しわになると気になる、汚れると気になる、引っかからないか気になる、だらしなく着崩れていないか気になる、派手で周りの人の集中を削ぐ…
「仕事に集中できない要素が一つでもあるものは着ない」とキッパリ決めています。

基本的に、無地・モノトーン。黒いものも、毛羽や猫の毛が目立つ素材は着ない。胸元が開かず、すぐに上からジャケットが羽織れる服、というルールを設けています。

色が落ち着いている分、素材やシルエットが綺麗で気に入ったものを選ぶようにしています。

逆に、休みの日は「気を配り愛でられる服」を選びます。

仕事着ではルール決めをしていますが、実のところ、わたしは着にくい扱いにくい服が大好きです。
ふわふわのモヘヤや、シルク、リネンといったデリケートな素材、また繊細な縫製や始末が施されたものに目がありません。

ケアが大変だろうとなんだろうと、いいなと思った服を着ます。
大体色柄もの。カラフル・大判柄万歳。

身にまとうもののオンオフのメリハリが強いぶん、気持ちの切り替えにも役立っています。
そして何より、気分が整うか、ご機嫌になる服のみがクローゼットにおさまっています。

数年前のアパレル勤務の時も多少オンオフはあれど、基本的に直感で「好き!着たい!」の感情のグラデーションで服を着ていたので、どんどん服が増えていった記憶。

それはそれで良かったのですが、年齢を重ねて、服を着る楽しみ方にも変化がでてきたように思います。

持っている服は、どれも「好き」であることには変わりないですが、ちょっとした役割を持たせると「今日はよろしく頼むね」と、まるで自分の相棒のような気持ちも含んで着ていることに気づきます。

そんな相棒みたいな服、きっとみなさんのクローゼットにも1着はあるのではないでしょうか。背中を押してくれたり、安心感があったり、元気をくれる服は、誰にとっても貴重な存在とわたしは思います。

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