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農家さんがホームページを作る前にやっておくべきこと

インターネットを使ったことがない農家さんが多い

農家さんからホームページの相談を受けていると、インターネットやホームページのことはよくわからない、という方はとても多いです。しかし、知らないことは問題ではありません。調べる、人に聞く、相談しながらホームページを作ることはできます。しかし、インターネットを使ったことがないことは問題です。

ここでいう「使う」とは、メールやLINEを使っている、you tubeで好きな番組を見ている、ということではなく、「お客様」と「会話」するためのツールとして使ったことがない、という意味です。ホームページを自社のPR、販促活動に使っていくということは「お客様と直接会話をする」必要があるからです。どんな情報を発信すればよいのか、どんな伝え方をすればお客様に届くのか、どんな対応がお客様に喜ばれるのか。そうした体験によって、自社の強みやホームページの役割が明確になってきます。

インターネットを使って、お客様と会話してみよう

最初に「誰に」、「どんな行動を起こして欲しいのか」を決めましょう。インターネットを使って自社の商品やサービスをPRすることによってどんな「成果」得るのか。情報を伝えることでお客様が行動を起こす。情報を受け取った側が動くことによって、発信者側に利益が生まれ、成果を得ることが可能になります。

例えば、自分の育てている野菜をレストランで使って欲しい、シェフや店のオーナーから問い合わせがくるようにしたい、という感じです。それが決まったら次は情報発信です。その人たちがアクションを起こしてくれそうな情報を考えて、情報を発信してみましょう。

では、どうやって情報を発信していけばいいのでしょうか。SNSを使ったことがない人はSNSから始めてみましょう。インスタグラム、ツイッター、フェイスブック、どれでもOKです。文章が得意な人ならブログを使ってみるのもありです。

次に始めるタイミングですが、早ければはやいほどいいです。SNSは基本的に無料で使えますし、ブログも無料で開設できるサービスがたくさんありますので、始めるための費用はかかりません。やる気が出たときに、早速はじめてみましょう。

情報発信を開始するにあたって、ひとつ注意があります。SNSを使う場合でも、ブログを書く場合でも、あなた自身が行うこと。これは必ず守ってください。自分で発信する情報を考えて情報を発信する。あまり無理をしないで、コンテンツを作成できる方法を考えてください。スマートフォンを使って、写真や動画を撮ってみる。書くことが得意な人は文章で伝える。日々の作業と並行してできることから始めてみましょう。

どんな情報を発信すればお客様の反応がかえってくるのか。それに対してどのような対応をとるのか。こうした体験を繰り返すことで、自分のやっていることのどんな部分にお客様が興味を持ってくれるのかを実感することができます。

お客様にささる情報(コンテンツ)を知ろう

SNSを始めたら、他の生産者の人たちがどんな情報を発信しているのかチェックしてください。畑や作業の様子、どんな野菜を作っているのか、いま旬な(収穫できる)野菜、直売所やマルシェへの出店情報、など発信されている情報の種類を知ることができます。

また、発信されている情報がどんな人たちに向けられているのかを想像してみてください。自分との違いを見つけてください。違いが明確に見つかれば、それがあなたの活動・農産物の特徴ということがいえます。もし、違いが見つからない場合には、どうしたら違いを出せるかを考えてみてください。

最後に、ホームページを作る前にやっておくべきことを整理してみます。

・ターゲットを設定する

・どんな情報が刺さるかを考える

・写真、動画、テキストを使って情報を作成する

・その際、自分の得意・不得意な作業、どのくらいの時間がかかるのかを把握する

・発信した情報の反応を探る

・反応のあった人たちとやりとりをしてみる

こうした体験を通じて、お客様がどんな情報に興味を持ってくれるのかを知ることができます。自分が伝えたいこと=お客様が興味を持つこと、とは限りません。お客様が自分に対して興味を示してくれる情報は何かを知っておきましょう。

Webの仕事のかたわら、食・農業に関わっています。最近、ついに畑を借りてしまいました…。本業が…、