見出し画像

こころMojiって知ってますか?

2023年1月17日。都内某銀座にて、私は運命的な出会いを果たした。

個展の案内の看板。銀座の伊東屋という文具専門店です。

都内銀座にて、私と藤島さんはこの地へと踏み入れたのだ。

登場人物
私 :文章を書いていたい人
浦上秀樹さん:こころMojiアーティスト
小谷野慶子さん:キュレーター(浦上さんを世に広めた人)
藤島瑛太郎さん:竹あかりアーティスト

きっかけ

藤島さんの腰巾着(鞄を持たない鞄持ち、もしくは同行者ともいいます)を始めてからはや二ヶ月。その日は竹あかり関係の用事で東京にいました。
竹あかりの魅力はまた次の機会に話したいところ。

帰り道に、話に出たのがこの浦上秀樹さんというアーティストの話。
曰く、この二週間銀座で個展をやっているとのこと。
その作品がどれも素晴らしいと。

藤島さんは、昔から浦上さんの大ファンだそう。浦上さんの略歴から、その作品との出会いまでを語ってくれました。
明日行く予定だったから、一緒に行きますかと。
二つ返事で了承した私は早速一泊延長するべくホテルをとりました。

何か、行っとかなきゃなぁという漠然とした気持ちと、藤島さんがそんなにも熱く語る作品がどんなものか実際に見たいなぁと興味が同時に湧いたのでした。

そこまで藤島さんとは長い付き合いをしているわけではないのですが、私が見る限り結構個性的で面白い人なので、そんな人が「すごい!」というものが純粋に気になったんですな。

こころMojiとは
漢字に、別の意味を持つひらがなを組み合わせ、新たなメッセージを生み出すアート。
隠れている「ひらがな探し」と、作品に添えた「解説(こころ)」をお楽しみください。

いざ、当日

某所から電車で移動して、午前中に伊東屋に到着しました。平日の朝なものですから、車内は激混み。
押され、潰され、引っ張られ、散々でした。何度「もう田舎に帰らせてもらいます!」と思ったことか。
まぁ仕方がありません。大都会なんだから。
人がこんなにもたくさんいるものかと感心半分、もっと広い電車を作るとしたら、二列にしてテーブル席とかあるといんじゃないかな、そうなると線路はどうなるんだ……なぞと空想半分で乗り切りました。

銀座駅で降り、階段を登るとそこには超巨大なビル群が立ち並んでいました。どの看板も有名ブランドばかり。一番身近な都会は名古屋だったけれども、やはり東京は違うんだなぁと感心。それと同時に、自分の格好がこの場所にふさわしいのかも気になります。こないな小娘がブランド街を歩いていいのかいと。
ソワソワしていると、藤島さんが「ここで歩いてるのはほとんどが金持ちだよ」と余計なことを教えてくれます。余計にソワソワが止まりませんでした。

伊東屋は何度か道を曲がったところにありました。ズイズイ歩いていく藤島さんに何とか小走りでついていって、いざ、会場へ。

こころMojiとの出会い

早く会場に到着したおかげか、そこには誰もいませんでした。

地下にあるやや狭い空間に、こころMojiはありました。半分は額縁屋として機能しているらしく、浦上さんの作品はもう半分の壁にぎっしりと貼られていました。

まず目に飛び込んできたのは、招き猫。ふらふらと導かれるままに、そちらに寄っていきます。最初、何の変哲もない招き猫だと思っていたけれど、近づくにつれてその姿はだんだん変容していきます。

これ、点描……ですか……??
点描とは、点の集合もしくはものすごく細かいタッチで描く技法のことです。
細かい点々で描かれた猫ちゃんはそれはもう立派なものです。その首元には「福」。小判には「感謝」の文字が。見れば見るほどかっこいい。
最初は「猫だ〜可愛い〜」くらいの気持ちしかなかったものが、だんだん深く、そしてその絵の本当の姿、みたいなものが見えてくるような気がしました。猫の強い眼差しと、今にも振り下ろされそうな右手。福を招く意志が伝わってきます。この猫、本当に招き猫だ……。

絵の横には解説文が添えられています。

福(ふつうのこと)
夢や目標を抱くことは大切なこと。想いが強すぎると「重い」になってしまい身動きがとれなくなります。 普段通りの暮らしがおくれることは「運がいい」こと。それに気がつくと「幸福」になります。 何か特別なことではなく、何も起きないことがどれほど幸せであるか。毎日がただ淡々と過ぎていくことが、「幸せの本質」かもしれません。
https://kokoromoji.com/gallery/#sumi06
こころMojiのギャラリーです。

ほほー。
じっと目を凝らすと、確かに「福」「感謝」の漢字の中にひらがなが見えてきます。
ふ、つ、う、の、こ、と。確かにひらがなが隠れています。
面白い。どうやってこの組み合わせを考えたのか、気になるところ。
考えながら観ていると、本当に時間が早く過ぎ去って行ってしまいます。

他のスペースにはカラフルなだるまが展示されていたり、干支の動物があしらわれた「福」のポストカード。これがまた可愛らしくてですね。自分の干支であるうさぎさんについつい見入ってしまう。
藤島さんは「これも新作……これも新作だ……」とファンの顔をしていたのでそっとしておきました。

そんな中で、目を引いたのは「楽」という文字。これは額縁に入れられていて、独特な色彩で一際目を引きました。

楽(こうどうりょく)
感動は人を変え、笑いは人を潤し、夢は人を豊かにしてくれます。
相手が何を望んでいるか! そう考えて行動することで、人生が楽しくなるんです。
与える喜びを見つけると、自分が豊かになります。

なるほど、私にぴったりなのでは? 
この個展にきたのも、まさに行動力だし。その力が出てきたのは、「楽」しそうだなぁと思ったから。私の場合は「私が何を望んでいるのか!」を考えて「行動した」ので、対象があまりにも閉じているのだけれど。
でも、小説を書いたり、エッセイを書くって、相手が何を望んでいるのかを想像することなのかもしれない。そう考えると、漢字に親しみすら湧いてきます。

目を離すとそばには、ポストカードが。私でも手が届きそうな値段で売られています。買うとしたらこの辺りだな、と何となく卑しい気持ちでそれらをみます。

愛(うけいれるこころ)
「心」を「受」け入れると書いて「愛」。
愛とは見つめ合うことではありません。
相手を受け入れて同じ方向を見ることだと思います。

グサっときましたね。つい最近こんな記事を書いた私にとっては色々と考えさせられました。見つめ合うのではなく、同じ方向を見る。なるほど、なるほど……。
あんなことこんなこと、あまつさえそんなことがあった私。愛って何やねんって考えたこともありました。何だか、その言葉に惹かれて、ついつい見入ってしまいました。

同じ方向を見ること、それは考えたこともありませんでした。愛って深いなぁ。

もはや、この空間にずっといて、文字を眺めているだけで満足な気もしてきました。他にも、たくさんの漢字がひらがなと共に私を待っています。
一つひとつ手にとって、解説(こころ)を読むと、これがまた面白くて。浦上さんの持つ漢字のイメージが胸の中でじゅわっと溶けていくような気がしました。

漢字からはひらがなのイメージがすぐにはやってこない。なのに、それを当てはめて一つの漢字にしてしまう。この発想力と、創造力。羨ましいなと思ってため息が何度も出てしまいました。

が、しかしまだまだこれから。
午後から実際に浦上さんがその場で「こころMoji」を描く実演パフォーマンスが行われるというのです! 

浦上さんは、遠位型ミオパチーという難病を21歳の時に発症し、足の先から体の筋肉が徐々に固まっていく症状を抱えました。
そんな中、始めたのがひらがなを組み合わせて漢字を描くというもの。腕は動かないものですから、口に筆を咥えて。
お友達にプレゼントする規模のものを行なっていたようです。
偶然、広告業をしていた小谷野慶子さんの目に留まり、個展を開くようにまでなったと。

藤島さんがコーヒーを飲みながら語ってくれました。

「最初に秀樹さんの作品を見たのは長野のご飯屋さんだったんだよね。秀樹さんの日めくりカレンダーがあって、それを見た瞬間に雷に打たれて……で、神奈川で個展やってるらしかったから次の日すぐに行ったよね」
「長野から?」「長野から」
「神奈川まで?」「神奈川まで」

それだけ彼を突き動かす力があったんでしょう。それを聞いてアートの力ってすごいなぁって思いました。

「そこから通い詰めて、秀樹さんのお手伝いもできるようになったんだよ」
「オタクがアイドルのマネージャーになるみたいなもんですね」
「言い方考えてください」

などと話ながら、一度も会ったこともない浦上さんへと思いを馳せます。どんな人なんだろう。これから始まる実演パフォーマンスにワクワクする反面、緊張もします。

浦上秀樹さんとの出会い

再び会場に戻ると、そこには車椅子に乗った男性が一人、そしてその周りには介助と思われる方が二人。車椅子の人が、浦上さんだとすぐにわかった。

藤島さんが挨拶をして、その次に私も一緒になって頭を下げる。
私の方を確認すると、にこ、と笑います。
「名刺、とってくれない?」
介助の方に声をかけて、その人から名刺を受け取る。
この時、名刺持っておけばよかったなぁ〜〜〜と激しく後悔しました。

パフォーマンスに向けて準備をするため、長くは話せませんでしたが、藤島さんが「しまった! 小説家って紹介するの忘れてた!」と嘆いていたのを聞き逃しませんでした。言わんでええ。
小説は書いているけど、まだそれでご飯は食べれていないので「小説家」ではないです。と、言いたいところですが、私の名刺には「文筆家」と書かれています。あちゃー、ご飯まだ食べれていないですなぁ。

会場に踏み入れてから、びりびりした緊張感と、焦燥感が体樹を支配していました。普段以上に心拍数は上がっているし、なぜか体も熱い。
何かが生まれる気配を感じ取ったのでしょうか、口数少なめの私ですが、より一層口数が減ります。
挙動不審になるし、さっきまで見ていた作品の文字もうまく読めなくなってきました。

席が用意され、そこに集まっていく私を含めるお客さん達。全員が浦上さんの作品を待っている、ように見えました。

開始時間までまだ少し余裕が残されていて、藤島さんが浦上さんに話しかけました。やはり積もり積もる話があるんでしょう。一体どんな話をするんでしょうか。

「彼女は大学で哲学の勉強をしているんです。あと、小説家です
「へぇ、頭がいいんだね」

ピャッッッッッ!?
借りてきた猫よりもおとなしい私に思わぬ右ストレート。
「いえいえ、まだ世には出ていないんですけど。世には出たいんですけどね、ヘヘッ」
そこそこにキモい反応をしたのにもかかわらず、浦上さんは笑顔で私を見てくれます。何と優しい。
「そういえば、哲学もこころMoji、あるよ」
「そうなんですか」藤島さんもちょっと驚いている。どうやら、公式サイトにも載っていないものなのだという。

「哲はね、「さがしもの」。学は「みつける」だよ」
哲学、で、「さがしもの」を「みつける」のだという。
確かに哲学という語源は、ギリシャ語でいうPhilosophiaであり、は知(sophia)と愛(philia)を組み合わせた言葉です。
知を愛する、すなわち「知ろうとすることを愛する」のだ。
確かにその行為は探し物を見つけるようなものでしょう。哲学は終わりのない学問とも言われたりしてます。確かに、答えやそれに近しい何かを見つけようとしてるなぁ。

ということを高速で考えて、「うわぁ、いいな、さがしもの、みつける、いいな……」と壊れたテープになってしまった私を他所に、「なんで哲学が、さがしもの、みつけるなんですか?」と藤島さんが聞いています。

「わかんない、降りてきたんだもん」

うそやろ!?

もう、この衝撃は「うそやろ!?」としか言えませんでした。自分には到底及ばない壁が何個も立ちはだかった感覚。
すごい、すごいなぁ。理論とか、論理とかそれを飛び越えた湧き上がる何かを感じました。
言葉が溶けて何も言えなくなったところで、実演がスタートしました。すごいタイミング。

介助の方に指示を送って、口に筆を咥えます。
全部指示を飛ばすのではなく、できることは自分で。

例えば絵の具を筆に含ませたり、
例えば紙の位置を調節したり、
例えば筆を洗って別の色を含ませたり、

その動作はゆっくりで、そして丁寧なものでした。描かれていく絵の輪郭から目が離せません。
何度か指示を出して自分の体の向きを変えたり、新しい絵の具を出したりして、絵に色と形が加えられていきます。
その姿に何度も吸い込まれそうになりました。これは、すごい。浦上さんの一つ一つの動作に目が離せないのです。誰かが絵を描いているところをじっくり見たことがないのも要因の一つかもしれませんが、それでも、こんなにも「見たい!」と思ったのは初めてでした。

写真撮影、動画撮影OKとは言われたものの、スマホを取り出すのも、カメラを起動させるのも忘れていました。それに気がついたのはあとちょっとで作品が完成する頃。姿を一枚くらい納めておかないと、とアプリを立ち上げました。

書かれているのは縁起福だるま。赤いボディが可愛らしいです。

「あと2分くらいかな」

最後に黒目を書いて、完成しました。画竜点睛。福だるまです。
制作時間、35分。あっという間に感じました。

ダルマのボディには「福」の文字。これも「ふつうのこと」のひらがなで書かれています。
とても可愛いらしいものだった。多分、私が口に筆を咥えても、おそらく手で筆を持ってもかけない代物だろう。そんな雰囲気が遠くからでも伝わってくる。すごい。すごいなぁ。

「さて、こちらのだるま、今いらっしゃる方で購入される方は「買います!」
司会の方が言い終わるや否や、私の後ろから元気な声と、振り返るとピンと伸ばされた手が見えました。
心の底から出た「買います!」だったのだろう。この作品には、いや、このだるまに限った話ではない。
全部、人を惹きつけるのだ。言葉では言い表せないような、魅力がここにあるのだ。

購入者は「もともと別のものを買おうって思っていたんだけど、あのだるまを見た途端、欲しい!って思っちゃって」と話してくれました。その気持ち、ひしひしと伝わりました。これが人を突き動かすアートの力、なんです。

小谷野慶子さんとの出会い

その後に、小谷野慶子さんにもご挨拶。藤島さんが連れて行ってくれました。
浦上さんと同じように、私のことを紹介してくれます。哲学を勉強していて、小説家であると。
さっきよりかは幾分か落ち着いた私は「本当に知名度とかはないんですけど、書くのは好きなんですよ、ヘヘッ」とそれなりにキモくない返事ができました。
すると慶子さんは、浦上さんの作品のことを教えてくれました。

「浦上はね、ことばのアーティストなの。確かに色彩センスや絵なんかもすばらいい。でもね一番大切なのは、言葉なんです」

そう言って会場を歩いて私にたくさんのことを語ってくれます。

「この福だるまは初めての試みで、伊東屋さんにある額縁に合わせて作品を描いているんです」
額縁に合わせて、作品を作る。これは意外なことです。
本を作るときに、まずは本文を書きますわな。
イベントを開く時なども、内容から決めます。
でも、絵を描く際に額縁を決めてから描き始めようというのは順序が逆なんです。

表紙を作ってから本文を書く。
フライヤーを作ってから内容を決める。
これのなんと難しいことか。私にはできないなぁ、と作家目線で唸ってしまう。

「こころMojiってまず最初に漢字が目に飛び込んでくると思う。けれど、重要なのは漢字のビジュアルじゃなくて、解説文なのよね。降りてくるのはこっちが最初なの」
解説(こころ)が先。なるほど。
「よく、「この文は誰が書かれているんですか?」って聞かれるの。これも全部浦上が考えて、書いてるんだけどね」
イタズラっぽく笑う小谷野さんを見て、私もつられて笑います。
漢字と解説がセットで、一つの作品であること。これが「こころmoji」が「こころmoji」たる所以なのでしょう。
漢字だけだったら、シンプルに「moji」ですからね。こころがついている理由は、そこなのでしょう。

一つ一つのひらがなに、意味がこもっている。ここで再確認できました。

「これが、浦上のデビュー作なんです。これを初めて見た時、体に電撃が走ったみたいになったわ。お友達のパーティーで見かけたんだけど、「これは世に出さなきゃ!」って思ったの」「もともと、病状とかも知らなかったんだけどね、この絵は本当にすごい!って感動したんです」
小谷野さんは嬉しそうに、楽しそうに語ってくれます。あの時の、初めて浦上さんの作品を見た時のことを思い起こしているのでしょう。
その表情はとても生き生きとしていました。一目見た時に引き込まれた、というわけです。

さっきも見た作品ともう一度出会い直せた気分です。デビュー作をもう一度、見返します。

感謝(すべての であいと いのちの すばらしさ)
「命」を「運ぶ」と書いて「運命」。思ったとおりに事が運んだのが そもそもの不幸のはじまりだったということもあれば、 起こってほしくないと思っていたことが、実は自分の人生にとって 一番必要な経験だったということもあります。そう考えると経験と いうのはすべてが財産だということです。出会いによって積み
かさねられた経験に感謝をして生きていく。
それが「命を運ぶ」ということなのかもしれません。

浦上さんは、ことばのアーティスト。その意味がようやくわかったような気がします。

「もともとは海外の人向けに個展をしていたの。日本のお土産として販売もしていたんだけれど、それを逆輸入して日本でも個展を開いて行ったという感じですね」
「日本語って海外の人にウケが良いんですね」

日本人が英字プリントのシャツを買うみたいに、海外の人も日本語のアイテムに惹かれるのだろう。言葉って、日本語って美しい。
日本語にしかない表現はたくさんあるし、その言葉に心揺さぶられるのだ。

「だからね、色々と発信して欲しいとも思っています。もっとこの作品を知ってほしい」
小谷野さんの言葉に、全身の汗が吹き出しました。ちょうど、同じことを考えていたのです。
「あの、私、noteでちょっと色々書いててですね、このこととか、書いてもいいですか?」
日本語一年生みたいな、辿々しい提案。こんなふうに、記事を書こうと思ったのは初めてでした。
でも、これは書きたい。どうしても書きたい!
そう思ったわけです。激情と言葉が追いついていませんでした。藤島さんが「顔真っ赤だよ」と茶化します。やかましい。

「全然いいですよ! ぜひ、発信してください」
そんな挙動不審な私に対して、小谷野さんはにっこり笑って、そう言ってくれました。とてもありがたい。そしてとても嬉しかったです。
「銀座、楽しんでね」
そう言われ、小谷野さんとのお話は終わりました。浦上さんの作品に対しても熱い想いがひしひしと伝わったとても素晴らしい時間だった。

全ての出会いと命の素晴らしさ

そんな個展が、なんと2023年1月29日まで開催されています。
言葉には表しきれない、その空気と、暖かな雰囲気、作品から伝わってくる情熱と感性は、そこにいかないとわからないと思います。

浦上さんは遠位型ミオパチーという難病を抱えています。
しかし、浦上さんの作品の良さは決して「難病の方が口に筆を咥えて作り出したアート」というところではありません。

浦上さんの湧き上がる感性。漢字に込めるひらがなの想い。
その純粋なことばの結晶が、良さなのではないでしょうか。
ことばのアーティスト。まさしくそれだ。
強く惹きつけられるこの激情をなんと表現したら良いのやら。

私も、日本語が好きです。文章が好きです。書くのも好きです。
人の魂を揺さぶるようなカッケェ文章が書きたいです。
その気持ちを再確認できたような気がして、私はもっともっと出来ることを、やりたいことを、しようと思いました。
最高の時間でした。

最後に、浦上さんに「またきてね」って言われて、心がぽかぽかと暖まりました。素敵な人だなぁ。
「またきます!」と、会場を後にしました。

買ったポストカード。我が家の机の上に置いてあります。

その日に帰るつもりが、気持ちが盛り上がったので、こころMojiとユニクロがコラボしているということも聞いたので、藤島さんを連れ回してユニクロも行ってきました。
しかし、どの店舗も完売。人気すぎるが故に売り切れてしまっていたそうな。
オンライン販売はまだあるらしいので、そちらでTシャツも買いました。

最高の1日だったな〜!!
と、心が揺さぶられ続けて、その日も帰るタイミングを逃し、一泊したのはまた別の話です。

銀座伊東屋K.ItoyaB1F
東京都中央区銀座2-7-15〒104-0061
TEL.03-3561-8311
www.ito-ya.co.jp/
個展会場の情報です
こころMojiアーティスト浦上秀樹オフィシャルホームページ
https://kokoromoji.com
浦上さんの公式ホームページです

いただいたご支援は移動費やイベントの資金にします。