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『HARIO ドリップスケール』


僕がコーヒーを飲むようになったのは、僕の中でファーストウェーブがきたからだったと思う。時代はサードウェーブだったが。

それ以前は、カフェに行ったらロイヤルミルクティーしか飲めないティーンで、コーヒーはブラックなんてもってのほかで、砂糖を入れないと飲めない。入れて飲んでも、胃がモタモタしてゲップにもならない何かが上がってきて、飲んだことを後悔するってのを繰り返していた。あれはサードウェーブが細波のように水面をパシャパシャ〜し始めたくらいだろうか。

仙台市内に様々なカフェができ始めて、当時トレンドを追いかけては、消費していた堀青年は、まんまと新店舗を回り始める。
そこで出会った一杯のコーヒー。
カッコつけて、場所も知らない熱い地方の国を指定して、ブラックを頼む。
砂糖とクリームはご利用ですか?
大丈夫です。
このカッコつけが時に役立ったのは、この時くらいだと思う。
フルーツを思わせる芳醇な香りと酸味、そして甘味。なんだこれは?コーヒーじゃないみたい!未知との遭遇だった。堀の中のファーストウェーブが巻き起こった瞬間だった。すぐに虜になってしまったのだ。

友人達がコーヒーを自分で淹れるようにようになると、僕も自分で淹れるようになった。器具はほとんど貰い物だが大切に使っていて今でも年間350日は淹れているのではないだろうか。
独学でやっていた自宅コーヒーのレベルをあげるべく、食費から会費を捻出し昨年コーヒー教室に足を運んだ。好きなお店のノウハウを学びグラムと時間をしっかり計るようになった。
今まで使っていたスケールは一般的なスケールで時間までは計れない。時間はスマホで計りながら淹れる手間があったし、スケールは安いものを使っていたので淹れている途中で急に電源が切れてしまい味がうまく出ない時があった。僕らの朝が台無しになってしまう日が出てしまうのだ。
このままではいけない。そうだ。
給付金だ!と最近支給された給付金の使い道が決まった。

飽きやすい性格の僕がやり続けているルーティーン。日々の暮らしの健やかなリズムを作ってくれる数分間と美味しい一杯。
お店には敵わないからこそ、お店で飲むとさらに幸せになる。
そんないつもおいしいコーヒーを供給してくれる全てのお店の人に感謝。

明日の朝もエチオピアのブレンドが楽しみです☕️

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