「どうせ自分なんて沼」に落ちたらどうすればいいか。~メンタルヘルシーに生きる工夫~
1.はじめに
こんにちは。ほりーなです。今回は自己否定、自分に対するあきらめについて考えてみる記事を書きました。
何かするときに、「どうせ自分なんて・・・」「自分に人に認めてもらえるような価値なんてないよ」となって、諦めちゃいがちな人いませんか。勉強とか、転職とか、はたまた恋愛とか。いろんな場面でそんな経験をする人は多いのではないでしょうか。
「自己肯定感が大切だよ」と色んなところで説かれて久しい世の中ですが、上げようと思って上がったら苦労しないよね!!
かくいう私も、家族も人間関係も面白いほどにうまくいかない子供時代・思春期を送り、「どうせ自分なんて沼」、メンタルヘルス暗黒沼に落ちまくって〇〇年。同じ穴の何とやらです。ただそろそろパターンが読めて、かなりヘルシー&穏やかに暮らしているので、私の見解をゆるくシェアしたいなぁと思います。
沼にはまって辛い人が、そこから抜けるヒントになれたら嬉しいです。
2:「どうせ自分なんて沼」はなぜあるのか、どうしてしんどいのか
この「どうせ自分なんて沼」、なんであると思いますか?
自己肯定感が低いから?誰かにそう言われたから?
私は、「どうせ自分なんて沼」は、平たく言えば自分が痛い思いしないために生まれるんだと考えてます。例えば、自分はできる!!ってスタンスで行ったら、失敗した時めっちゃがっかりするじゃないですか。痛そうじゃないですか。コストだってかかるし。
自分はダメだって思って、ギッチギチに自分を安全紐で縛れば、実際ダメでも「ほらね やっぱり」みたいな顔して戻ってこれる。痛みもコストも少ないわけです。特にこの傾向は、過去に心理的に痛い経験をした人に顕著な感じ・・・。自尊心なんて持ったらどん底に叩き落されそうな恐れ。
かといって、常に「どうせ自分なんて沼」に漬かってたら、いろいろ不都合が生じるわけです。失敗しないために挑戦しない、気分はずっと落ちっぱなし。人も寄り付かない。そんなこんなで「ほらね、やっぱり自分はダメなんだ」と望まない現実を強化していってしまう。
このように、「どうせ自分なんて沼」に浸ることでめっっちゃ痛い思いすることは避けられるものの、失うものは大きいんです・・・・
この痛みから逃げるために、生きづらい思い込みを作る話について深く知りたい人はこちらがおすすめ。
3.沼を抜けるには。3つのアプロ―チ
沼のメリットは分かるけど、諦める自分がしんどくなったとき。そんな時は「どうせ自分なんて沼」を抜ける好機かもしれません。未来のより良い自分に向かって歩いていくためのアプローチを3つ紹介してみます。
3.1. うまくいかない時の痛みを受容する。
いっそ失敗した時の痛みを先回り、または過去に戻って受け入れてしまおう!という解決策。痛みを理解し、怖くない状態にもっていく。具体的には、以下のようなやり方があります。
・目を閉じ、自分が失敗する、もしくはしたシチュエーションを想起し、体の感覚をひたすら味わい、受容する。
感情は体の感覚なので、それをひたすらに味わう。胸の奥がきゅっとする感じとか、頭が重い感じとか。言葉や思考を意識して止めてしまうのがポイント。安全な場所で繰り返すことで、次第にその感覚を受け入れ、大丈夫だと思えるようになります。
・恐怖や違和感を訴えてくる、自分の話をしっかり聞く。
自分が何を恐れているのか。どうしたいのか、沼にはまってしまう自分に対して質問してみる。椅子に交互に座るなど、イメージしやすい工夫をするのがおすすめです。ここで大事なのは批判をしないこと。淡々と、ひとまず受け入れることを心掛けてください。ど~~しても受け入れられないときは受け入れたくない自分とも話してみてください 笑
・各種セラピー
どのようにして心を癒すかの理論は長年の研究で体系化されてるので、その力を借りるのが良いと思います。月並みですが。自分は腕のいいカウンセラーさんのセッションを受けてから、だいぶ変わった感覚がありました。それを専門にやって 実績ある人は すごい。
世の中には いろいろな療法が あるんだなあ。 ほりを
そんなお金も時間もないよ!という人にはこちらの本がおすすめ。ACT(Acceptance Commitment Therapy)という心理セラピーが一人でできるように収録されています。お手軽でなかなかに効果抜群。
これらの方法を通して、自分に対する受容力、セルフコンパッションを養うことができます。それにより、結果的に沼に落ちる頻度は劇的に減ります。
※うつや病気などで症状が重い方は、専門職の方の協力を仰ぐことを強くお勧めいたします。自己判断で深くまで行き過ぎると、とても苦しくなる、急激に体調が悪くなることがあるで注意してください。
3.2 いっそ自分をそんな気分にさせる何かを捨てる。環境を変える。
長いこと自分を責める原因になっているものがあれば、いっそ変えてしまう、捨ててしまうのも手です。自分の行動に対してネガティブな結果ばかり起これば、人はどうしてもネガティブな思い込みを作ってしまいます。そしてそんな環境にいてはどんどん思い込みが強化されてしまいます。
人間、環境を変えれば大きく変わることがあります。今手に持っているものを手放せば、新しい何かをつかめる余裕ができます。
個人的には、トラブルばかりだった実家を離れて自活を始めたのと、向いてなかった仕事を退職し、やりたいことを追ってみようと決めたタイミングで大きく変わりました。
魚は陸では息ができません。でも、水の中ではできます。
鳥は陸で息ができます。でも水の中ではできません。
当たり前の話ですが、優しくしてくれる人も、ろくでもない人も世の中にはいる。そして、人には向き不向きがある。もしかしたら、ろくでもない鳥に囲まれて生活している、陸の上の魚状態になっている人もいるかもしれません。息がしやすい場所を見つけられれば、自分を肯定できるようになると思います。
自分の適性について知るならこの書籍の診断がおすすめです。適性を活かして、必要とされる場所に行きましょう。
3.3 疲れてるときは自分癒しを心掛ける。
これ、意外と大事なんです。そして本人が気づかないケースが多い。人は風邪をひいてひーひー言ってるときに全力疾走はできません。ガソリンスタンドに寄らずに何週間も車を走らせることは無謀です。そんなエネルギーが欠乏した状態ではうまくいくものもうまくいかず、考えもネガティブなものにしかならず、どんどん自信を削がれてしまう事態に陥ることもあります。
そんな時は、勇気をもって好きなこと、自分が癒されるものをひたすらリストアップして、できることを実行してみるのがお勧めです。電子機器は逆に疲れてしまうこともあるので、外に出るとか、体の感覚を使うとか、瞑想するとか、寝るとか(超重用)。今ここの感覚に注目してリラックスできるものが効果的です。また、大好きな友達と会う、犬を触るなど、幸せホルモンのオキシトシンが出る行動もおすすめ。
当たり前ですが、エネルギーが充填された状態なら、前向きかつ効率的に頑張れることが多いです。ともあれまずはエネルギー補給。全てはここからです。
「そうはいっても休めないよ!」という人もいると思います。私も昔はそんな感じでした。休むことによって逆に体力が削られるような感覚。その場合は、なぜ休めないのか、休んだらどうなるという恐れがあるのか、少しでも休むための手段は本当にないのか、一度勇気をもって立ち止まり、整理してみることがもしかしたら助けになるかもしれません。一人ではどうにもならない時、大変な時は周囲の力を借りるのも手です。
ど~~~~うしても休めない・休みたくないときは、限界まで走るという手もないわけではないですが、失うものが大きい場合もあるので私はあまりお勧めしません・・・><
4.まとめ・さいごに
〇まとめ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・自分に価値を感じられなくなる「どうせ自分なんて沼」は、精神的な痛みを緩和するために存在してそうだよ。
・沼はそのままにしとくと不本意な現実を作りまくるよ。
・沼を抜けるには以下3つ試すとよさそうだよ
-うまくいかない時の痛みを受容する。
-いっそ自分をそんな気分にさせる何かを捨てる。環境を変える。
-疲れてるときは自分癒しを心掛ける。
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〇さいごに
さて、こんな記事を書いておいてなんですが、問題解決のためのインスタントな方法論は、みなさんご存じの通りネットで検索すればたくさん落ちてます。イエーイ!
ただ、心の問題となると、皆生まれも育ちも違う人間なので、書かれている方法でうまくいくとは限りません。そして、人の習慣や考え方は、変わるまでにはとっても時間がかかるものです。
地道に、気長に自分や問題と向き合うこと、適切な人と関係を築く努力を繰り返すことが、長い目で見れば一番解決の近道なんじゃないかなあと考えてます。
まあ怖いもんは怖いし、辛いものは辛いから、沼に落ちちゃうこともあるよね!しゃーない!私もそういうことある!!へへっ
経験則から、あんまり解決やポジティブであることに執着し過ぎないことが大事だと思ってます。健康にうるさい人とか、たまに「逆に心の健康を害するのでは?」ってくらい万物に神経質なことありますよね。そういう感じです・・・。執着を外して、まあ良い方にいけたらいいよねくらいの気持ちでいて、出来ることを淡々とやる。結局それがベストなのかもしれない。
ゆったり、ぶれてもいいから、やっていきましょう。
【参考:関連しそうないろいろキーワード集】
ちゃんともっと周辺のこと調べたい・知りたい人向け。検索とかに使ってね。
2.自己効力感、自己肯定感、セルフハンディキャッピング、学習性無気力
3.1.暴露療法、傾聴、セルフコンパッション、ACT(Acceptance Commitment Therapy)
3.2.ABC理論
3.3.マインドフルネス
4.ホメオスタシス(恒常性)
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