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延焼の原因はカセットボンベ?(火事の後始末 Part7)

もらい火を体験して思うことは、近隣の家からのもらい火は防ぎようがないということです。

インフルエンザの予防と同じでどれだけ対策しても罹るときは罹る、という感覚に近いでしょうか。

隣の家が目視できないくらい遠いというなら防ぐこともできるでしょう。

今回の火災は、

・天ぷらの火の消し忘れ
・備蓄していたカセットボンベへの引火→爆発
・強風

の3点セットで実家へ延焼しました。

火元の家が備蓄していたカセットボンベへの引火で火事が加速して、手を付けられない状態だったそうです。

火元から50m離れた所までカセットボンベの破片が飛んでいました。

四方八方に飛び散ったガズボンベ(イメージ)

ちょうど母が説明する様子が動画(約1分)で残っていました。

動画の最後の方に出てくる、少し離れに停めてある黒い車も、畑側に飛んできたカセットボンベの延焼で車体の一部が溶けるほどでした。

飛び散ったカセットボンベからの燃え広がりで溶けた車体(修理費30万円でした!)

「自分の家は隣の家と距離があるから大丈夫」と思っても、炎の勢いや風向き次第で延焼する可能性はゼロでありません。

我が家の場合も、火元と実家の間には車道があります。

写真の実家側の建物は納屋で、車道からさらに玄関までは15mほどの距離がありました。

火元と実家の距離(火事前撮影)

隣の家と駐車場1台分の距離では、風向き次第で充分に燃え広がるということです

今回の体験から、近隣に家があれば誰でももらい火の可能性があると気がつきました。

そして、防災のための備蓄が、逆に火災を広げることになりかねないということも。

火災の原因はいろいろありますが、今回のように想像もしていなかった原因で延焼することもあります。

隣家からのもらい火は防ぎようがないですが、自分たちが火元にならない、延焼させないよう備えることは出来るかもしれません。


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実際に火災の当事者になり、火災に遭ったあとの行動や手続きについてまとまった本やブログはとても少ないことに気がつきました。

火事に遭ったときに手に取れるガイドブックにしたいです。

そのために、この記事を出版社に持ち込みたいと考えています。

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