アブスト読んでみた 20230801

General practitioners' perspectives on discontinuation of long-term antidepressants in nursing homes

Ellen Van Leeuwen 1 2, Sibyl Anthierens 3, Mieke L van Driel 2 4, An I M De Sutter 2, Evelien van den Branden 2, Thierry Christiaens 1

  • PMID: 35350964

概要(DeepLで翻訳)
背景
ナーシングホーム(NH)における抗うつ薬(AD)の長期使用は一般的であり、ガイドラインで推奨されているよりもはるかに長い。NHの施設入所者は有害事象のリスクが比較的高い可能性がある。さらに、NHの環境では看護スタッフと親族が意思決定過程に深く関与している。多くの国では、一般開業医(GP)がNHの入居者のケアを行っている。NH居住者の長期AD中止に関するGPの見解についてはほとんど知られていない。

目的
NH入所者の長期AD中止に関するGPの見解を探ること。

方法
ベルギーの開業医20名を対象に、半構造化面接による探索的質的研究を行った。2019年に6ヶ月間にわたって行われたインタビューは、主題分析によって分析された。

結果
以下の通り:20回のインタビューがデータ飽和まで行われた。
最初のテーマ「船に揺られることに消極的:リスクを取る価値がない」は、GPが中止を明確な利点のない予測不可能なリスクと認識していることを記述している。GPの主な懸念は、高齢患者の脆弱なバランスを不安定にするリスクであった。
2つ目の「タンゴを踊るには少なくとも3人必要」は、GP、看護スタッフ、親族の間の暗黙の同盟をとらえ、少なくともこれら3人のパートナーの合意が必要であることを示唆している。
三つ目の「ドアを開ける:中止のきっかけ」は、重度の健康問題と認知症が中止の強力な促進要因であることを指摘している。

結論
NHにおける長期ADの中止は、GPにとって複雑なプロセスである。高齢のNH患者のAD中止をよりよく導くためには、より多くのエビデンスと看護スタッフと親族が果たす役割への注意が必要である。

私見
薬を中止する際に心配することがきれいにまとめられている。
私自身も、バランスと合意、副作用の3つに注意している。
施設での診療は、普段見ているスタッフの合意も得る必要があるため、一般外来の診療と異なるアプローチが必要である。


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