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「学問のすすめ」のすすめ

note毎日更新といいつつ、早速2日目からネタに困っている。
とりあえず今年最初に読んだ本の紹介からはじめたい。

新年一冊目に選んだのは「学問のすすめ 現代語訳」
いわずとしれた福澤諭吉先生のベストセラー「学問のすすめ」を齋藤孝さんが現代語訳している。

大学を卒業して30年もたって、「あれ、そういえば学問のすすめって読んでなかったな、、」と気が付き、現代語訳で読み始めてみたら、これがけっこう面白かった。(当たり前ですね。失礼しました!)

各所でその素晴らしさは書かれていると思うが、割と現代の世の中の気分とシンクロするところも多く、学びが多いと思う。

いちばん有名な「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」という言葉も、「ダイバーシティ」「インクルージョン」「包摂」といった考え方が広がってきている現代においては、シンプルながら本質をついていると言えるし、政府と国民の関係も改めて考えさせられることが多い。

「人間は平等である」という考え方のもとでいえば、「政府と人民は対等である」となる。

当たり前だけど、図にするとこういうこと。

だからこそ、政府に言われたことをやるだけや不平不満を言うばかりでなく、「政府とわたりあえる人民となれ」と説くのである。

逆に言えば、西洋のことわざで「ひどい政府は愚かな民がつくる」とあるように、政府と人民が対等ということは、政府がダメというのは自分たちがダメだということでもある。

そして、国民には「客としての国民」と「主人としての国民」というふたつの面があると言う。


法のもとに平等であると同時に、政府は人民が選ぶものである。
改めて、「そうだよなあ、今の政府は自分たちが選んだものだよなあ」と考えさせられる。

そして、独立した国民・国家になるには学問が必要だとして、さまざまな学びのやり方を教えてくれる。

「読書」「観察」「推理」「議論」「演説」などを通じて学びを深めつつ、品格を高めることの大事さも。

また「議論と実行は両立させねばならない」として、学問をどうやって社会に活かすかも考えるべきだとしている。

さらには、心と働きのバランスをとりながら、人とどうやってつきあっていくか、まさに現代を生きる私たちにも有用な考え方がつまった一冊ということを改めて知った。

今年はこういった読み過ごしていた古典も改めて読み返してみたい。

そんな学び直しにはこの一冊もおすすめ!笑

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