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【序文2】プログラミングを習得し、“DX人材”になる

 皆さまがプログラミングを習得する目的は何でしょうか? プログラミングを学ぶ目的はさまざまですが、1つ確かなことは、このスキルを通じて現代に求められるキャリアを築くことができるという点です。

需要が高まるDX人材

 デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展に伴い、ITを使いこなすことのできる人材の需要は高まっています。DX人材の不足は、多くの企業にとって課題となっています。『DX白書2023』によると、およそ90%の企業がDX人材の不足を感じています。

 一方でこの人材不足は、ビジネスパーソンにとって大きなチャンスです。需要の高いDX人材を目指すことは、キャリアアップのための重要な一歩になります。

プログラミングスキルの可能性

 プログラミングスキルの習得は、DX人材としての道を切り拓くための“センターピン”であるといえます。例えば、数時間かかる業務を自動化によって数秒で終わらせたり、紙ベースの作業をデジタル化したりすることが可能です。さらに、新たなサービスを作って世の中に展開することもできるでしょう。

 また、ITを使いこなす力もプログラミング学習で培われるスキルの1つです。これには、データの読み解き方や、サービスやシステムの構造理解、仮説検証の能力などが該当します。

 「私は仕事でプログラムを書くことはない」という方でも、ITを使いこなす力は求められます。例えばITサービスを提供している会社であれば、どのような職種の方でもそのサービスの仕組みを理解していることが、顧客の信頼を得て契約を獲得したり、サービスの改善アイデアを企画したりするのに役立ちます。また、IT企画やシステム企画においては、品質の高い企画・要件定義を行うのに、プログラミングの基礎知識は大きなアドバンテージとなります。

 このようにプログラミングを習得することは、DX人材として活躍していく上で最もインパクトが大きく、多岐にわたる分野で応用可能なスキルなのです(Chapter8では、プログラミングを活かしたDX人材の具体的なキャリ
アとその到達方法について紹介しています。)。

 社会全体においても、プログラミングを習得することへの関心が高まっています。

 例えば、「ITパスポート試験」という資格試験では、2022年からプログラミングに関する問題が新たに出題されるようになりました。 また、学校教育に目を向けると、2020年度から小学校でのプログラミング教育が必修化され、2025年からは大学入試の共通テストに「情報」という新しい科目が加わり、プログラミングが試験内容の一部になります。
 これから社会に出る子どもたちを含め、これからの時代は多くの人がプログラミングスキルを持つようになるでしょう。私たちも、そのような時代に適応していくことが求められます。

 この本を読んでいる方の中には、以前プログラミングを学んでみたけれど難しく感じて挫折してしまった人もいるかもしれません。しかし先ほどChatGPTの活用例を紹介したように、「学び方」は進化しています。ChatGPTを使った新しい学習方法を取り入れれば以前よりも効果的に学べるようになり、スキルを身につけることができるでしょう。本書を通じて、ぜひもう一度プログラミングの習得に挑戦して、DX人材になることを目指しましょう。

 次章から本格的に、ChatGPTを活用したプログラミング勉強法について
紹介していきます。


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