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水際と生死(しょうじ)ー内包する力ー

挿花または生花とかいて、いけばなと訓(よ)ませる。私達が何気なく使っている言葉であるが、いけばなの本質を言いあてているように思われる。草や木の一枝は、切りとられた小枝であっても“生きている”と考える。これは日本人にとっては、極当たり前の気持ちである。しかし、さらに枝や葉や花を切りはなしてゆくと、いたいたしいなぁーと思う時点がある。生きていると考えるのは、この時点までである。

 いのちあるものは自立する。いけばなは、ただ、花を花器に挿しているように見えるが、実は、草木が自ら生い立っている姿を写しているのである。従って、いけばなは、特に、生花(しょうか)の水際は、草木を立てるためのつっかい棒であってはならない。伸びているものの緊(しま)りが必要であり、重さを感じさせてはならない。これが、”水際細く、すぐやかに…”といわれるゆえんである。この水際の緊りが、茎や枝葉のたわみを支え、梢のもつ弾みとなって現れる。

 水際は、草や木の生命を保つ隠れた力ー天地生成の意志が、初めて可視的な形として現れた部分であり、その内包する力が、いけばなの形として展開する。この力と形のバランスが、いけばなの生死を分ける。また、素材を物として捉える西欧的な造形のバランスと、いけばなのバランスとの違いを生むゆえんである。

池坊専永
水際と生死(しょうじ)ー内包する力ー



本日も修練致しました!!


先日、近所の庭師より頂きました花木を

どうしても「立花(りっか)」の形式でいけたいっ!!!


花鋏は利き手だった右手では使えません😿


それが・・・


夢中になっていけて行くうちに


右手で花を何回か切れるようになったのです!!!


鋏も包丁も右利き用に出来ています。
左手で使うのは、これはこれで難しい。
でも、右手が言うことをきかないので、左手で頑張っています。


さて、倒れる前は小一時間でいけられたものを二日かがりでいけました。
花がしおれてしまわないかハラハラしましたwww.

では、ご覧下さい<(_ _)>

『枯れ行くものと次なる生』


立花新風体(りっかしんぷうたい)
花材:紅葉、梅、木蓮、山茶花、バジル、竜胆、小菊、紫陽花
花器:銅製花器 紫雲(しうん)


立花(りっか)は円花(えんか)とも言われるように球体を意識し、器の上に小宇宙を表現したもの。
則ち360℃に枝葉が伸び行くようにいけなければなりません。
沢山の花木達が、お互いがお互いを思いやる。空間を譲り合う調和のとれた世界。

そうして「和の心」を現しているのだと思います。


立花 部分
こんな所にバジル✨


立花 部分
自然の色って、ホントに美しい
o・ヘンリの「最後の一葉」みたい

紅葉の最後の一葉
冬を越す木蓮と梅の花芽


秋が終わり、冬が来る。
そして、冬の次には必ず春が来ることを草木達は教えてくれる。


ほりべえは利き手側が思うように動かない。
けれど、
草木達が教えてくれることに感謝の念を抱かずにはいられません。(=^ェ^=)





ベランダの草花達✨☀️✨
最後の最後までほりべえの心を豊かにしてくれて、
どうもありがとう<(_ _)>


また来年、会いましょうね💖



ここまでお読み下さいまして、どうもありがとうございます🙏m(_ _)m



🈲画像の無断転載禁止
(と言っても、スマホの画像など誰も使わないとは思いますが…)

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