デリバリーはもう終わりなのか。今後の事業展開に対する考察。

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飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ
vol.154 2023/0424
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無償サービスに値段をつけるには?

各種物の値段が高まり続ける中で、
今までの「当たり前」を見直すのは
本当に大切なタイミングです。

特に食においては
今の実態に合わない無償なものも多いです。

・お冷だけでなくお茶も無料
・宴会の送迎無料
・デリバリーの配送無料

本来そこに人が介在するという事は、
費用(人件費)は発生しています。

今までのデフレ型の経営であれば
それでも良かったでしょう。

しかしここからはインフレ型の経営です。
サービスに対して適切なフィーを頂戴する。

そして儲け力と生産性を高めていき、
内部投資し続ける戦いです。

このような背景の中で、
ピザハットが無料デリバリーをやめて
配達料250円の徴収は良い事です。

ここまで値段アップが受け入れられやすいのは
ここ近年で全くなかったチャンスです。

値上げしていくのはもちろん、
慢性的な無償サービスは無いか。
ここも是非見直して頂ければなと思います。


【今日のコンテンツ一覧】
1.業績アップに繋げる事例・ノウハウ!
2.今知っておくべきニュース・トレンド
3.頂いた経営相談・質問に解説!
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1.業績アップに繋げる事例・ノウハウ!
<デリバリーはもう終わりなのか。今後の事業展開に対する考察。>

コロナ禍で急拡大したデリバリー市場。
しかし様々なネガティブなニュースもあり、
デリバリーはもうオワコンなのか?という議論も。

実際に様々なパターンでデリバリー事業を
運営する上で様々な考察ができるので、
この辺りを深掘りしていこうと思います。

■市場規模の推移

2016年:3,770億円
2017年:3,857億円(+2.3%)
2018年:4,084億円(+5.9%)
2019年:4,183億円(+2.4%)
2020年:6,271億円(+50%)
2021年:7,909億円(+26%)
2022年:7,489億円(-5.3%)

エヌピーディー・ジャパン株式会社の調査では
このような結果になっています。

デリバリーは、
「販売」「製造」「配達」の3要素で成り立ちます。

今までは「製造」ができても「販売」や「配達」が出来ず、
事業拡大できる企業は限られていました。

それがUberEATSや出前館、
そして撤退した様々なサービスが増えた事で
参入障壁が大きく下がりました。

そしてコロナ特需!
これによって大きく伸びたのが足元数年ですね。

■足元の倒産ニュースはどんな感じ?

東京商工リサーチの2022年度データだと、
宅配飲食サービス業は前年同期比2.2倍の35件が倒産。

たった35件?と思うかもしれませんが、
倒産は廃業や撤退とは違いますので、
伸びているという視点を掴む事が大切です。

内訳としては29.6%が新興企業のようで、
コロナ禍で初めてすぐ倒産ケースもあるようです。

大きなところだとシカゴピザが負債15億円で
破産手続き申請したことも話題になりました。

■苦戦しているデリバリーの特徴

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