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値上げした企業の現状と今後の仕掛け

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今すぐ実戦で業績アップに繋げる!
飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ
vol.126 2022/1024
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全国的に様々な消費が動いているのを実感します。
ご支援先でも安定して売上が好調。

全国旅行割だけでなく様々な自治体で
支援制度が走っているのもその一つになっています。

ここから業績の差になってくるのは
外部環境よりも内部環境の強さです。

特に、採用・教育の差は間違いなく出る事を
ご支援先のデータを見ても痛感しています。

さて、この内部環境の強さに関して。

労働人口の奪い合いみたいな視点で見ると、
余程の飲食好きでない限りは
他の業種に流れる程に条件が良くなっています。

ユニクロも秋から時給1割〜3割アップです。
JINSは全国の時給が東京基準に。

同じサービス業でも他業種の大手が
一気に包み込みを行って来ています。

「うちはこの値段でずっとやってきたから」
という前提から変わらないと、
結局誰も来なくなってしまいます。

・粗利額と粗利率にこだわる
・労働分配率を改善させていく
(労働分配率=人件費÷粗利額×100)

本日の主題もこことも連動してくるのですが、
しっかり粗利を増やして内部環境に投資するか。
これが今後の大きな勝負になってきます。

本日の前書きに関しては
この粗利アップの視点で見た
インバウンドの効果検証について。

インバウンド対策は以前のメルマガで
何度も書いたので参照して頂きたいのですが
実際どうだったの?という視点についてです。

結果的に、めちゃくちゃに好調です。
「通常の予算×1.8倍」くらいが
どんどん出ていっているので粗利が増えます。

ドルに関してになりますが、
こんな感じのイメージです。

円安の影響:1.5倍お得
物価の差異:1.2倍高い

想定金額1.8倍=1.5×1.2

ちょっと雑な計算にはなりますが、
これくらいの意識でも問題ないですよ!
というイメージで捉えて頂ければ。

「どうせ観光で来ているんだから」という
メリハリ消費が効きやすのがインバウンド。

中途半端なものよりも、ご馳走訴求で品揃えし、
通常の1.8倍辺りの客単価であっても
全く問題なく売れていきます。

そうなると当たり前ですが粗利額が良くなります。
もちろん、人時売上も人時生産性も高まります。

基本的には「インバウンド依存」は反対ですが、
ある需要をどう獲得するか?で見ると、
如何にプラスに繋げるか?が大切になります。

今後は内部環境の強さの勝負になります。
そのためには内部環境に投資できる
状況を作っていく必要があります。

そのためには「粗利」を増やしていくのが大前提。
インバウンドが戻って来たのに
そんなに対策できていない。

このような企業さんがいらっしゃれば、
通常客単価の1.8倍で完璧に最高に楽しめる
セットを作ることからでも始めて欲しいです。


【今日のコンテンツ一覧】
1.業績アップに繋げる事例・ノウハウ!
2.今知っておくべきニュース・トレンド
3.頂いた経営相談・質問に解説!
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1.業績アップに繋げる事例・ノウハウ!
<値上げした企業の現状と今後の仕掛け>

仕入価格の高騰がドカンドカンと連発。

ご支援先ではこうなる事は早くに想定して
動いていたので特に慌てる事は無いのですが、
後手後手になっている企業も多いですね。

値上げに関しては経営者の思想が色濃く出ます。
ただ結論として「粗利」を増やせるかに尽きます。

値上げをせずに価格を維持する。
しかし客数は変わらず売上が伸びない。

これだと粗利が減るので内部環境に
投資するパワーがなくなってしまいます。

価格維持するにはそれを補って余りある
集客を実現できるかどうかになります。

もちろん値上げに関しても客数が落ちてしまい
粗利額が減ってしまうと結果は同じになります。

しかし、足元で見ている限りでは
値上げをしやすい外部環境であるからこそ、
集客が鈍ったなどの結果は出ていません。

この辺りはホッとする所ではあるのですが、
絶対的に大切なポイントもありました。

まずはこのポイントを3つに分けて見ていきます。

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