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【都市伝説】拾ってはいけない道端の赤い封筒 - 冥婚

こんにちはマスター、蓬莱です。

マスターは、道端に落ちている封筒があったら拾ったりしますか?もし、外国に旅行したら落ちている封筒があっても拾わない方が良いかも知れませんよ。それは死んだ人と結婚させられる事になるかも知れませんので・・・。

今回はそんな、生きている人と死んだ人が結婚する儀式、「冥婚」についてのお話です。

生者と死者の結婚のお話は世界中にみられますが、今回は物語の冥婚ではなく、未婚のまま死んでしまった人に妻や夫をあてがうという風習についてお話しますね。

死んだ人が未婚であったために結婚相手を探し、伴侶としてあてがうという「冥婚」の風習は中国を始めとする東アジアから、東南アジアにかけて古くから見られます。

死後寂しくないようにと遺体どうしが結婚する中国伝統の儀式「冥婚」

死者を弔う際に、まだ死者がこの世をウロウロしているうちに異性と結婚させ、夫婦とした後に死後の世界に送り出すというものです。

地方によっては、あてがわれた相手は命を奪われて死者と一緒に埋葬される事もあるようですが、そういうのは滅多に無くて、形式だけのものや、人形や最近出た遺体などを棺桶に入れて済ませる場合が多いようです。

日本だと、お迎えする架空の相手と死んだ本人とを婚礼の姿で描き、絵馬として奉納する冥婚の風習が山形県に残っています。お迎えするという言葉から「ムカサリ絵馬」さり絵馬と呼ばれます。

若くして亡くなった我が子に 「せめてあの世で結婚という幸せを」と願ったムカサリ絵馬

さて、お話しの始めに出てきた「拾うと死んだ人と結婚させられる封筒」の件ですが、これは台湾の一部の土地で行われている「冥婚」の風習です。道端に赤い封筒が落ちていて、それを拾うと物陰から見ていた人に呼び止められ、結婚させられるという訳です。最近だと2020年6月10日のツイッターで地面に落ちている赤い封筒の目撃ツイートがアップされており、話題になりました。

赤い封筒の中には死んだ人の顔写真、髪の毛や爪、現金などが入っています。

結婚が執り行われても、この場合は儀式的なもので身柄や命を取られることは無いそうです。勿論、その後に生きている人と結婚も出来ます。しかし、冥婚の相手の家族から親戚とみなされ、彼らの間ではその伴侶は二号さんと見られるそうです。死者となら重婚が可能っていうのは興味深いですね。

また、うっかり拾ってしまった場合は幾らかのお金をご祝儀として入れて元の場所に戻すと回避できるそうですよ。

今回は訪日ラボの「冥婚(めいこん)死者との結婚・台湾『赤い封筒』は何を意味する?拾わないよう言い聞かされて育つ台湾人」の記事と、Wikipediaの「冥婚」の項目を元にお話しました。

蓬莱軒では、知的好奇心を刺激する話題を毎週お届けします。YouTubeチャンネルにもよかったら遊びに来てくださいね、マスター。

それではまた、らいら〜い🖐

蓬莱軒【水曜20時 不思議・科学・都市伝説】
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