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掴めるか

進もうとしているのに、いつまでも同じところにいようとする人はいない。

多少の不透明感には目を瞑って、チャンスを拾っていく。

背負っているものは、関係ないわけじゃないけど、進みたい思いが本当なら、ぜんぶ背負って進んでいくか、思い切って置いていく。

そのスイッチは押してしまえば案外なんてことないのは知っているのに、大事にケースにしまったせいで、ひどく難儀なおこないに感じてしまう。

私はこの機を掴めるか。乗れるか。

言い訳は揃っている。
それを置いていけるか。

そんな羊の夜。

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