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音とことばの共通項

ひさびさにバイオリンを弾いた。
1ヶ月くらい弾いていなかったから、音は狂いまくり。

恐る恐るリハビリがてら弦をこする。
ギッと、消したい摩擦音がしたのは最初だけ。

思っていた以上に指は走り、腕は動く。
理想は高くなので程遠い。まだ一合目といったところ。

それでも思う音が弾ける喜びを思い出す。
次は緩急、情感、技術。
まだまだ理想には程遠い。

クレッシェンドを意識する。
スラーの意味を考える。
弓使いで解釈を音にする(よう心がけるだけ)

何度も反復して、欲しい音を探す。

あった。

この感じだけどちょっと違う。
こういう音に弾きたいけど、これじゃ違う。

だんだん、指がもつれる。
リハビリだからしょうがない。
というか習い事だから、きれいに書いてるけど実際は散らかった音の遊び。

遠ざかっていたのは忙しかったからだけじゃない。
きっと下手なままの自分への嫌気と、音探しへの疲れもあっただろう。

それでも楽しいし、「もっと」が尽きない。

ふと思う。
音を探すこのときに感じるもの。
これはことばも同じだ。

こう伝えたい。
この出来事を描写するには、この表現じゃ飾りが多い。
このことばは惜しいけど、あともう少し伝えたい。

そうやって組み立てて、伝えることばの集合体、文章にしていく。

夢中になれるし、ときどき途方もなくなって嫌になる。

きっと、絵とか、詩とか、すべての表現にはこの感情が付き纏うのだろう。

楽器可の物件、家賃高いんだよな…くそ

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