見出し画像

記事の公開にあたり(ご挨拶代わりに)

『俺のおやじ、ミノル』は、文字通り父・ミノル(実)にまつわるさまざまなエピソードを中心に、私自身の思い出や家族の話も交え、訥々と綴ってまいります。

私の父・実は、戸籍上は昭和10年4月に千葉県の佐原(現在は平成の大合併で香取市に改称)で生まれたことになっています。干支でいうと亥年にあたります。ところが、ある日おふくろが「お父さんは戌年だからね」と言うので、おやじに「亥年じゃないの?」と訊いてみたところ、「戌年で間違いない」と、件のエピソードを語ってくれました。本編ではちょっと濁していますが、おやじによると、おやじの父の父、つまり祖父が亡くなり、その後に婿養子として入った新しい祖父に何か子どもの問題があって、おやじの出生届をずらした、ということでした。今なら2週間を過ぎて届け出ると簡易裁判所に回され、ケースによっては過料対象となるので、4カ月も放っておくなんてご法度中のご法度ですが、当時は結構普通にあったようです。皆さんのご家族や知人にも、もしかすると同じようなお話があるかもしれませんね。


さて、『俺のおやじ、ミノル』は、毎週土曜日に更新、本編・外伝あわせて40本程度のエピソードを綴っていく予定です。何か思い出したら追加していきますが、なにせ実話ベースですので、漫画のように延々と続けられないことをご了承ください。

また、エピソードによってはあっという間に終わる話もあるかもしれません。写真にも限りがあり、きっと使い回しも出てくるでしょう。そんなことをお許し頂きながら、お付き合いくださると嬉しいです。


ぴーこ


#俺のおやじミノル



実家にいた頃は、俺にはおやじはいるのか?と思うくらい、夜遅くまで呑みあるっていて顔を見る機会も少なかったおやじ、ミノル。晩年は缶ビール1本を飲むか飲まないか、というレベルの酒量でしたが、それでも楽しく嗜んでいたようです。おやじへの酒代として大切に使わせていただきます。