見出し画像

【自力】カンボジア銀行口座開設の体験談!カナディア銀行なら25ドルと1日でできた

こんにちは。
今回はカンボジア銀行口座開設の体験談です。

いろいろ調べた結果、個人用の口座で一番かんたんに口座開設ができそうな「カナディア銀行」で作ることにしました。

英語が話せない、日本在住、カンボジアへの渡航は1日という条件の私でも難なく開設できましたので参考にしてください。


カンボジアの銀行口座開設について

まずはカンボジアの銀行口座開設について要点をまとめたいと思います。

カンボジアで銀行口座を開設するメリット

まず、カンボジアで銀行口座を開設するメリットは「金利の高さ」が上げられます。

日本の銀行の金利は「0.002~0.003%」です。例えば2000万円を預けていた場合、年間で400~600円の利息収入になります。

対してカンボジアの銀行口座の金利は、平均して「2~5%」です。2000万円を預けた場合、年間で40~100万円の利息収入になります。

このように高い金利は非常に魅力的で、多くの方がカンボジアで銀行口座を作り預金による収入を得ています。

ちなみに、預金の利息収入は株式投資などと違ってチャートなどを眺める必要が一切ありません。株価の変動に一喜一憂する必要がないのは精神的にかなり楽です。金利を5%と仮定すると、6000万円を預ければ毎年300万円の収入が確定します。海外ノマド生活なら働かずに生きていくこともできますね。

カンボジアで日本人が口座開設できる銀行一覧

金利が高いことで魅力的なカンボジアの銀行口座ですが、日本人でも口座開設できる銀行はいくつあるのでしょうか。

ここでは、日本に居住している日本人であることを前提に人気なカンボジアの銀行を紹介します。

①アクレダ銀行
②カナディア銀行
③ABA銀行
④SBIリーホー銀行 
⑤プノンペン商業銀行

以上の5つが日本人に人気です。

それぞれの特徴を徹底的にリサーチしたのでまとめておきます。

カンボジアの銀行口座比較!アクレダ銀行よりもおすすめなのはここ!


アクレダ銀行

郵送で日本にいながら口座開設ができるということで人気なアクレダ銀行です。

業者を使うことで手数料を払う必要がありますが、カンボジアへ渡航する必要なく口座開設ができます。

仕組みは単純で、アクレダ銀行のスタッフと業者が仲が良く特別対応をしてもらっているためです。ちなみに郵送で口座開設できるというのは公式な対応ではなく、窓口スタッフの個人的な対応であるため、業者を使わない場合は郵送での口座開設はできません。

1000ドルほどの手数料がかかります。日本円に換算すると14万円(1ドル=140円)かかります。

普段からカンボジアやアジア圏に行っている人は、業者を使わずとも25ドルあれば1日で開設できるので郵送の口座開設はオススメしません。

カナディア銀行

今回私が実際に開設したのが「カナディア銀行」です。

調べたところ開設のハードルが一番低かったことや、ジャパンデスクがあること、事前に日本人スタッフとやりとりできたことが決め手でした。

2023年7月時点の情報ですが、口座開設に必要なものが「カンボジアの宿泊先ホテル」「観光ビザ」「携帯番号」「パスポート」のみです。

観光ビザでも良いのはカナディア銀行だけだと思います。また、詳しくは後述しますが「銀行口座の開設」「インターネットバンキングの登録」「VISAデビットカードの発行」これら全てが1日で終わるのもここだけです。

現時点で最もオススメなカンボジア銀行でしょう。

ABA銀行

カンボジア現地でQRコード決済を使いたいならこの「ABA銀行」一択です。

実際にカンボジアを歩いてみるとわかりますが、ABA銀行のシェアはすごいです。日本でいうPayPay並みの普及率。

ATMや支店はもちろんですが、現地でのQRコード決済まで含めた生活の便利さを重視するならABA銀行にしましょう。


SBIリーホー銀行 

SBIという名が付いている通り日系の銀行です。

日系だからといって特別なメリットはいまのところありませんが、日本の企業が絡んでいると少しでも安心と感じる場合は選択肢に入るかもしれません

プノンペン商業銀行

一昔前までは日本人が口座開設するならオススメとされていた銀行です。

しかし、保守的な銀行で最先端の技術の導入が遅いなど最近はあまり注目されていません。

それでも昔の知名度からカンボジア銀行のおすすめと紹介されていることが多いですが、やめておきましょう。


カンボジア銀行口座開設の体験談〜カナディア銀行

ここからは、実際に私がカンボジアへ渡航して、カナディア銀行の口座開設をしてきた体験談を書いていきます。

読んでいただければ、誰でもスムーズに口座開設ができるようにしていますので参考にされてみてください。

必要なもの

カナディア銀行の口座開設に必要なものは下記です。
※2023年7月時点の情報です。

  • パスポート(必要な有効期限の確認忘れました)

  • VISA(種類の指定なし、観光VISAでも可)

  • カンボジアの住所(宿泊先のホテル、友だちの住所など)

  • 25ドル

渡航前に行った方が良いこと

  • カナディア銀行ジャパンデスクにメールで問い合わせ
    (必要なものなど最新の情報を聞いておきましょう)

  • ジャパンデスクの担当から「口座シート」のPDFを送ってもらい必要事項を入力後に印刷しておく

口座開設に必要な事前知識

  • 当日の口座開設でやることは5つ。
    -1.口座開設
    -2.インターネットバンキングの利用申請
    -3.トークンの申請
    -4.VISAデビットカードの発行
    -5.モバイルアプリの登録(任意)

  • カナディア銀行が入っているビルの名前は「カナディアタワー」

  • カナディアタワーを入って右側にある店舗が「メインブランチ」

  • カナディアタワーを入って左側にある店舗が「スマートブランチ」

  • 「メインブランチ」で銀行口座の開設と、インターネットバンキングの登録、トークンの発行を行う

  • 「スマートブランチ」でVISAデビットカードの発行を行う

  • モバイルアプリの登録にはカンボジアの携帯番号が必要(現地で10ドルほどで買えるプリペイドSIMの番号でOK)

  • 英語が話せない、わからない人は記事最後に解決策を記載していますので確認sにてください。私も英語全くわかりません。

それでは、体験談を解説していきます。


体験談①カナディアタワーへ到着


手裏剣みたいなマークが目印のカナディアタワーへ向かいます。

カンボジアの移動は基本的にGrabというアプリを使います。これは日本でいうタクシーGoであり、世界的な配車アプリUberのようなものです。

安くて安全なので、現地でタクシーを拾うよりもGrabで移動することをオススメします。

英語に自信がない人は、入店する前にジャパンデスクの担当者に電話するのがオススメです。

日本語が話せるスタッフ(日本人スタッフ)は常に銀行内にいるわけでないため、電話して来てもらえるか確認すると良いでしょう。あるいは事前にアポ取りをしておくのも良いかもしれません。

体験談②正面玄関からメインブランチに入店する


この画像のゲートが正面玄関です。

ここから入ってすぐ右側にある施設がカナディア銀行のメインブランチです。
※メインブランチとは支店名のようなものです

メインブランチに入ると、入店したお客様を対応するスタッフさんが立っています。私はこのスタッフさんに要件を聞かれましたので、「銀行口座を作りたい、ジャパンデスクはどこですか?」と聞きました。

すると受付機会を操作してくれて番号が書かれた紙を渡されました。


ちなみにカナディア銀行の営業時間は朝8時~15時。私が到着した時は8時過ぎだったためか待っている人はほとんどいませんでいた。

すぐに番号を呼ばれました。この時、番号は1つずつ呼ばれますのでしっかり聞いておきましょう。私の場合7001なので「セブン ゼロ ゼロ ワン」といった感じです。

体験談③窓口の銀行員さんに要件を伝える

窓口のスタッフさんに要件を伝えるのですが、下記の5つを伝えましょう。

  • USドル口座を作りたい

  • インターネットバンキングの申請をしたい

  • トークンの申請をしたい

  • カンボジアには居住していない

  • 事前に印刷した「口座シート」を渡す

銀行口座を開設したいだけだと、USドルの口座なのか、リエル(カンボジア現地通貨)の口座なのかわかりません。ちゃんとUSドル口座であることを伝えましょう。

伝え終わるともろもろの書類を作ってくれます。

体験談④各種サインと入金及び支払い

あとは指示通りに書類にサインを行います。トークンの発行に必要な15ドルの支払いも合わせて行います。

サインをしている前後で銀行口座開設に必要な10ドルを入金する必要があります。入金手続きに必要な書類を渡されますので貴重品を持って背中側にある窓口にいって10ドルを渡しましょう。デポジットというと伝わりやすいかもしれません。

体験談⑤口座番号が書かれたカードサイズの用紙をもらう

全ての手続きが完了すると、サインした書類の控えと口座情報が書かれた紙をもらえます。大切に保管しておきましょう。

余談ですが、私が銀行員さんとのコミュニケーションで苦戦したためか、途中で日本人スタッフの方が駆けつけてくれました。現地のスタッフさん、日本人スタッフさん全員がとても丁寧で素晴らしい対応でした。

その点からもカナディア銀行の口座開設は非常にオススメです。

さて、ここまでで口座開設やインターネットバンキングの利用申請が完了しました。

この時点で、カナディア銀行に預金をして金利による収入を得ることができるようになりました。

これで終了しても良いのですが、せっかくなのでVISAデビットカードを作ってみましょう。VISAデビットカードがあれば、日本にあるATMからカナディア銀行内のUSドル預金を日本円で引き出すことができますよ

次にVISAデビットカードの即日発行体験談を書いていきます。

体験談⑥向かい側にある店舗スマートブランチに入店する

VISAデビットカードの即日発行をするには、向かい側にあるスマートブランチの店舗に行く必要があります。
※スマートブランチとは支店名のようなもの


新しくできた店舗であり、すごく綺麗で近未来的な雰囲気の店舗です。

一応、正面玄関から入ってすぐ左側の店舗なので、緊張してよくわからない人は一度この場所に戻りましょう。


【把握しておこう】VISAデビットカードを発行する流れ

  1. 設置されている機械でデビットカード発行

  2. 電話をかけて本人確認(自分で答える必要あり)

  3. 電話かメールで本人確認OKの連絡が来る(2~5分)

  4. 機械でパスワードなどの設定

私の場合は、日本人スタッフさんにつきっきりで対応してもらっていたためちょっと特殊だったかもしれません。

というのも、電話をかけて本人確認する際に店舗の電話を使わしていただきました。本来は自分の携帯電話で行うものかもしれません。

とはいえ、やることは同じですので参考にしてください。

体験談⑦窓口のスタッフさんに即日発行できるVISAデビットカードを作りたいと伝える

VISAデビットカードを作りたいと伝えると、機械に案内されてスタッフさんが操作してくれました。

こちらが操作する必要があるのは、カスタマーIDとカンボジア電話番号の入力をするときだけでした。

カード自体はすぐに発行されますが、まだ利用できません。

本人確認手続きに移ります。

体験談⑧電話をかけて本人確認を行う

電話をかけて本人確認を行うのですが、ここでの受け答えは自分でする必要があります。

聞かれる内容は下記です。

  • カンボジア住所

  • カンボジア電話番号

  • 名前

  • 生年月日(日、月、年)

  • Cid カスタマーID 7桁の数字

  • account number 口座番号 13桁

答えれるように準備しておきましょう。
・住所を答えるとき、読み方がわからないと困るので事前に調べておきましょう。
・数字を答えるときは一桁ずつ答えます。
・誕生日は日→月→年の順番です。例えば2000年4月1日産まれの場合は、「ワン→April→トゥー ゼロ ゼロ ゼロ」で大丈夫です。

体験談⑨本人確認完了の電話が来る

登録した携帯番号に本人確認が終了しましたと連絡が入ります。

3~5分ほどかかるので気楽に待ちましょう。

最後にもう一度機械を操作して完了です。

体験談⑩機械でパスワード設定をして完了

最後に機械を使ってパスワードの設定を行います。

この時、私の場合は現地のスタッフさんが操作をしてくれました。

パスワード入力時に、入力した番号は「****」で表示されているのですが、スタッフさんが確認のために****を見えるようにしてくれました。

つまり入力した番号をスタッフさんに見られる可能性があるため、気になる方は覚えておいてください。

これにて、口座開設当日に銀行で行う全ての手続きが完了です。

カナディア銀行で口座開設をした翌日以降にやること

口座開設が完了した翌日以降にやることがいくつかあるので書いておきます。

まず、インターネットバンキングですが、ログインIDとパスワードが登録したメールアドレスに届きます。

届いたら、一度ログインしてパスワードの変更を行う必要があります。

このメールが届く日数ですが、早いと翌日なのですが遅いとかなり時間がかかるようです。

私の場合は、口座開設してから17日後にメールが届きました。

スタッフさんの説明では、1日〜1週間でメールが届くと思うが、もしも届かなかった場合はパスワードの再発行手続きをしたらいいと教えてくれたので、もしかしたらこんなに待たずにパスワード再発行をしたら良かったのかもしれません。

インターネットバンキングに初回ログインをして、パスワード変更を終えたら本当の意味で全ての作業が完了ですね。

カナディア銀行を利用する際の注意点

カナディア銀行を利用する際の注意事項についてまとめておきます。

ログイン失敗、パスワードがわからない場合

カナディア銀行のインターネットバンキングのログインは、パスワードの入力ミスなどで3回ログインに失敗すると、ロックがかかります。

ロックがかかると解除するために、銀行に電話をする必要があります。日本にいる場合は国際電話となり料金がかかりますし、スタッフの方とのやりとりなどかなり苦労することになるそうです。

もしも、ログインに失敗した場合は、24時間間隔を空けてから再度ログインするようにしましょう。

また、パスワードがわからない場合は大人しくパスワードの再設定の手続きを行いましょう。

定期預金を組む場合はインターネットバンキングから行う

金利が高い定期預金を積極的に使っていきたいですが、定期預金を組む際に注意すべきことがあります。

それは、インターネットバンキングから定期預金の設定を行うということです。

実はモバイルアプリからも定期預金を組むことができるのですが、モバイルアプリから組んでしまうと、定期預金を解約する際にカナディア銀行の窓口に行かないと手続きができません。

インターネットバンキングから行えば、解約手続きもインターネットバンキングからすることができます。

頻繁にカンボジアに行く人以外は、インターネットバンキングで手続きを行いましょう。

モバイルアプリの利用について

モバイルアプリは基本的に現地のカンボジア人の方が使うことを想定して作られています。

そのため、登録時にカンボジアの携帯番号が必要になっているわけですね。

日本人でもカンボジアのプリペイドSIMを使えばモバイルアプリを登録することができますが、モバイルアプリのアップデートなどの影響で突然使えなくなる可能性があります。

モバイルアプリは資産の確認などお手軽にできて便利ですが、途中で使えなくなる可能性があることは頭に入れておきましょう。

なお、前述していますが定期預金を組む際は必ずインターネットバンキングから行ってください。

カンボジアの銀行口座を利用する際の注意点

カンボジアの銀行は、高金利なため定期預金を組むだけで資産が増えていく非常に魅力的なものです。

しかし、日本の銀行のペイオフといった預金を一定額保証する仕組みがありません。

日本の銀行は、仮に銀行が倒産しても1000万円を限度に、お金が必ず返ってきます。

カンボジアの銀行はそういった制度がないので、万が一銀行が倒産した場合は、預けていた預金も全て失うことになります。

そのため、日本の銀行預金ほどリスクが低いわけではありません。

しかし、株のようにずっとチャートを気にする必要もなく、確実に資産が増えることが最大の魅力です。

その点を踏まえて活用していきましょう。

カナディア銀行の口座開設は英語がまったく話せなくても大丈夫?

結論から申し上げあると、英語が全くわからない私でも無事口座開設することができました。

私の場合は、日本人スタッフの方がつきっきりでサポートしてくれたのでそのおかげが大きいです。

英語が全く話せない人はカンボジアへの渡航時から苦戦するかと思いますので下記の準備をしてください。

  • Google翻訳

  • DeepL翻訳

  • スマホで会話をお願いする

翻訳アプリを使えば一気に難易度が下がります。銀行でのやり取りでは、スタッフんさんにも翻訳アプリを使ってもらうようにお願いすると良いでしょう。

ちなみにですが、現地の言葉はクメール語になるので、私は日本語をクメール語にしてスタッフさんに見せていました。

空港などでは、Google翻訳のレンズ機能(Googleレンズ)を使えば、案内板に記載されている文字を一瞬で翻訳することが可能です。

カナディア銀行の口座開設体験談!カンボジアの銀行口座開設まとめ

私がお話しした行員さんは全員親切でした。

日本人スタッフさんも丁寧に説明してくださり、こちらが嫌な思いをするようなことは一切ありませんでした。

アメリカや香港で口座開設をしようとしたことがある方はわかると思いますが、あっちは全然寄り添ってくれませんし、預金額が少ないと文句を言われるようです。

比べてカンボジアの銀行は初心者の方でも、言葉がわからない方でも全く問題なく口座開設することができます。

金利が高いので資産形成のために利用する方はもちろん、海外の銀行口座を持ってみたいだけという人にもおすすめです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?