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地味な優等生の印象深さ

主張が強くはなくキャラ立ちしてないので、地味に思えるけど、
いつもホッとできる味わい深さで、

クラスにいた、目立たない真面目な女の子なんだけど、大事な場面でいつもそこにいて、気づいたら気になっていたような、そんな味わいのコーヒーです。

淹れたてでは、グレープフルーツのような柑橘系の酸がすっと立ちますが、
だんだん、オレンジやレモンの風味となって輪郭をはっきりさせ、
ナッツやチョコレートが現れて、
紅茶やカステラのような風味に続いていきます。

ペアリングしやすいコーヒーで、
・カルダモン
・黒胡椒
は、特に抜群の相性の良さです。
パンやクッキーでこんなスパイシーな味と合わせて、小さな幸福感に包まれてみるのも良しです。

一日のどのシーンにも合う、安心の使い勝手。
そんな、ニカラグア「サンタアナ農園 SHG」

この豆の優しいおいしさは、
・昼夜の寒暖差が大きく、完熟までのスピードが多少遅いことで、熟度の均一性と品質の高さが得られる
・女性が活躍している農園で、きめ細やかな管理の下に生産されている
ことなどから来ています。

そして、焙煎で、
・焦げ味が出ないように焙煎し(焦がさない焙煎)
・焙煎直後から樽内で圧をかけて保存する(加圧熟成)
ことで、さらにまろやかな味を引き出しています。

味の定着には、焙煎してから1週間もしくはそれ以上、二酸化炭素で圧をかけて酸素に触れない環境下(樽内)でコンディショニングを行います。
これで、様々なコーヒーの持ち味が、バラバラではなく角がとれてまろやかにまとまります。
そして、樽から出した後も、空気が触れないような容器の中であれば、さらに味は良いほうへ変化していきます。
お客様のお手元で、是非コーヒーの成長をお楽しみいただければと思います。

当店のコーヒーは、沸騰直後のアツアツのお湯で淹れることを推奨しています。
焙煎による苦味がないので、お湯の温度を下げる必要がなく、逆に高い温度で淹れることで豆の個性がしっかりと出ます。
ペーパーフィルターで淹れて、すっきりと楽しむのも良いですが、コーヒー豆のオイルも一緒に抽出されるフレンチプレスのような淹れ方も、甘味が余すところなく出てオススメです。

Nicaragua Santa Ana SHG
〈地域〉ヒノテガ県 ラ・フンダドーラ地区
〈品種〉カトゥーラ、ビジャサルチ等
〈標高〉1,200m
〈精製方法〉ウォッシュト
〈テイスティングノート〉
グレープフルーツ、オレンジ、レモン、ナッツ、チョコレート、紅茶、キャラメル、ブラウンシュガー



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