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教師が人の時間を奪う悪循環

【もくじ】
● 時間を奪われると無意識に奪う
● 無料の罠
● 時間を生み出す経験をしよう

● 時間を奪われると無意識に時間を奪う

◆ 急に保護者から電話がかかり、思わぬ時間を使ってしまった
◆ 急な生徒指導が勃発し、帰りが遅くなった
◆ 会議が勤務時間内に終わらなかった

学校の先生なら誰しも
こんな経験をしたことが
あるのではないでしょうか❓

つまり、学校の先生は
突発的に時間を奪われることが
日常化しているのです。

この状況すら由々しき問題ですが
恐ろしいのは

時間を奪われた先生たちは
無意識に人の時間を奪ってしまいます。

僕がこれまで
いくつかの教育コミュニティや
全国の先生たちとやりとりをしていた時に
とても気になることがありました。

①イベントに平気で遅れてくる
②遅刻や欠席の連絡がない
③メールの返信が遅い、もしくは無い
④メールのやり取りが一方的で会話のキャッチボールがない

どれも
社会人として基本的な素養が
欠けているのですが
これらは
学校の先生個人の問題ではなく
構造的な問題をはらんでいると感じています。

先ほど申し上げた通り
学校の先生は
日常的に時間を奪われているので
イベントに遅れて
主催者の時間を奪っていることや
メールの返信が遅く
相手の意識と時間を
奪っていることに気づいていません。

奪われているから奪ってしまう。
この事実を俯瞰することで
己の行動を改善し続けることが
とても大切だと
僕は感じています。

● 無料の罠


平気で学校の先生が
教育イベントの時間に遅れてくる
大きな原因の1つに
多くの教育イベントが
無料で行われているということです。

もちろん
すべての
無料のイベントが
悪いわけではありません。

僕が問題だと思っているのは

無料でサービスやコンテンツを
受け取っているいうことは
誰かが
無料で働いているという事実への
想像力が欠けているのではないか

ということです。

たとえば
部活動の指導は
とてつもなく安い日当で
ほぼ無料に近い状態で
学校の先生は務めています。

ほぼ無料で働かされている先生は
無料で教育イベントに
何の問題意識を持つことなく
参加してしまいます。

さらに
日本の教育費は
ほぼ親が払いますから
自分でお金を払って学ぶ経験が
ほぼありません。

ほぼ無料で働かされ
思わぬ生徒指導や保護者対応で
時間を奪われ

極めつけは
義務的に行かねばならない
教育委員会主催の研修に
無料で行くことで
ますます
お金を払って学ぶ意味を
見いだせなくなってしまうのです。

時間を奪われると
無意識に時間を奪う構造は
ほぼ無償で働かされていることや
自らお金を払うことなく
学んできたことと
密接に関わっているのです。


● 時間を生み出す経験をしよう

では
どうすれば
無意識に時間を奪ってしまう構造から
抜け出せるのでしょうか❓

1つ改善策を挙げるとすれば

自ら決断して時間を生み出す経験を
することです。

たとえば
平日に年休を取り
自ら時間を生み出してみるのです。

学校の先生は
与えられた環境(学校や部活)や
与えられた時間(時間割)
与えられた手段(教科書)で
主体性を発揮することは得意ですが

自ら時間を生み出し
その時間の中で
余暇を楽しんだり
自己研鑽を積む経験が
極めて少ないです。

思い切って年休を取り
自ら時間を生み出す経験をしてみましょう‼️

誰もが
余暇を楽しむために休める環境を
作っておけば
誰かが休んだ時も
「お互い様だよね」といういう
雰囲気が作れます。

子どもがいる先生が、
「子どもの行事があるから年休をとります」
と言ったケースはよくありますが

未婚の先生や若手教師が
「余暇を満喫し、リフレッシュするために年休をとります」という文化は、存在しない学校現場が多いのではないでしょうか❓

自ら生み出した時間を大切にできれば
相手の命の時間へも
思いを馳せることができると思います。

つまり

タイムマネージメントとは
自分と関わる人への思いやりと想像力が
土台となるのです。

学校の先生が
無意識に
人の時間を時間を奪ってしまわないよう
本質的なタイムマネージメントを
学ぶことが大切です。

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