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開幕戦ノックアウトステージ32→16の感想①

おじさんとおじさんがガチ勝負する季節がまたやってきました。とてもわくわくしていますこんにちはこんばんは或いはおはようございます。

今年はTHE SECONDノックアウトステージ、3/23の配信を買いました。
24日は沼津だったので、推しが出るDブロ&Hブロのみを。
せっかく銭コァ払って観たので、記録のために各々のコンビの感想でも書いていこうと思います。
前置きが長くなりますが、もともとお笑いは感覚のもので好き嫌いの分かれるものです。
今回、というか私がこのnoteに書くすべての文章は、私の独断と偏見、感覚と痛覚に基づいて書かれています。
つまり何が言いたいかと言うと、これを読んで何か感じても責任は持てないし、責任取ってよ!っていうめんどくさい彼女みたいな事言う人はここでUターンをお願いします。出口はあちらですお疲れ様でございました。
私の文章が癇に障っても、心の中で「コイツ全然分かってへんわアホやでマジで」と毒づいておいてください。
私も心の中で土下座しておきます。ごめんね、ほら、この通り。見事な焼き土下座。心の中で。

さて。そんな感じで、怒れるコアファンはお帰りになりましたかね?
んじゃ、今日は一組目の感想書いていきます。ネタバレもがっつりしますのでよろしくお願いしますですはい。


まず、COWCOW(以下、芸人さんは敬称略)が出てきて、自身が繰り上がりであることをイジって笑いを取った。
これってザセカの醍醐味でもあるんだけど、一気に寄席感が滲み出て、観客の緊張が解れるのが伝わってきた。ああいう解し方っていうのは寄席で鍛錬してきた芸人さんの成せるワザだと思うし、COWCOWの真骨頂でもあると思う。
この、つかみでお客さんをリラックスさせた一幕は、実は期せずして金属バットにもとてもありがたい援護射撃にもなったのではないだろうかと思う。
(先攻が不利と言われる所以でもある)
ネタ本編は「同窓会の帰り際」。
入りが多田の「僕ら49歳なんですけどね、え~見えな~い」という小ボケから入る。こういう細かいところを拾っていくのはさすがといったところ。
同窓会の帰り、仲の良い女子二人が別れ際に当時部活で流行っていた(?)別れの挨拶をするもの。
それが、駄洒落の羅列で痛烈にダサく、でもなぜかテンポが良くて耳障りの良い挨拶で。
男性芸人が女性役をやる、というシュチュエーションはよくあって、私は観る度に「ああ、この人の女性観はこういう感じなのか」と思いながら観てしまうんだけど、COWCOWの女性観はキャッキャしながら意味のない事を話している、でもとにかく楽しそうで仲良さそう、という感じなのかなと考えながら観ていた。
ていうかww女性はw別にwwあんな風やないねんけどwwwと思うのだけど、でもなんか分からんけど可愛いし面白いし楽しそうだし、段々本当に女性に見えてくる。
コントももちろんだけど、やっぱり漫才も演技力ってすごく大事だなって痛感する。感情移入出来なければやはり笑いにつながっていかないから。
これは金属バットのときにも書くけど、勝ち残る漫才師は演技がきちんとしているな、と思うのだ。
そしてこの挨拶、めっちゃくちゃ長いんだけど、1節ずつ明らかになっていって、そして明らかになる度にまた最初からやり直すというもの。
最後の方は善しが汗だくで息が上がっていた。これはガチでしんどかったんだろうと思うんだけど、このくたびれ具合がネタに信憑性と親近感をもたらす。
10代の頃簡単にできていた事が、30年経てばとても出来ない事に変わるというのはよくある。ちょっとした段差を駆け上がれないとか、長く直射日光を浴びていただけで疲れるとかそんなん。
なんか、すげえ分かるなあ…などと思った。
また、ネタの内容以外で気づいたのは、「笑い待ち」をきちんと使いこなしているということ。
最近のトレンドなのか、とても早口の漫才が増えた。「考える隙を与えずボケ倒す」という手法は、それはそれで面白いものだし全然アリなんだけど、感覚的にでもいいから理解する隙を与えないとやはり笑いには繋がっていかない。
私は芸人ではないので想像でしかないのだけど、舞台を観ていると「スベるの怖いからとにかく隙間を埋めるようにボケ続ける」みたいなカルマを背負ってるように見える芸人さんもたまにいる。
ただボケ続けたら笑いが取れるならみんな苦労はしてないだろうし、ボケ倒す手法にも観客が笑う「余白」みたいなものがないとなかなかウケていかないのではないか、というのが私の持論。
COWCOWはきちんと笑い待ちの時間も取っていて、そのへんはやはり「ゴリゴリの叩き上げ」という風格と威厳があった。
自分も歳を取って思うけど、お笑いの感覚って観る側も年々鈍ってくる。理解も遅れる。そこを1拍待ってくれる芸人は、やはりありがたいし老若男女にウケるオールラウンダーな芸人たる所以なのだろうと思う。

最後に。
COWCOWのネタを観て感想を一言で総括するとすれば、
「これで繰り上がりなの!?」
だった。
如何にザセカがレベルの高い大会かを物語っているなと思わされた漫才だった。
来年もまたCOWCOW観たいです!

さて、思いの外長くなったこの感想。
読み返してもお笑い好きの熱量がすごくてキモい以外の何物でもないですね。
ええ、私、キモいんで。
キモいんですよ私(2回言った)
Twitterではあまり個人的な感想を呟かないよう節制していたので、今回思いっきり感想を言えたの本当に嬉しいです。
後日は対戦相手の金属バットの感想を書きます。
私の推しでもあるので、更に偏った感想になるかもしれません。
それでもまあ読んだるわ、しゃーない、と思ってくださった方は、次回もお付き合いくださいね。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!


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