自分が主体となって働くということ。楽しむということ。
そんな言葉を耳にした頃だろうか。時々は周りに笑顔を向けたり、自ら動いたり、することもあった。
それが大切なことだと聞いたから。
そしたらタイムリーに、隣の席の人から「今まで楽しかった仕事ってなんですか?」と聞かれ、私は言葉に詰まってしまった。
正直にいうと仕事を楽しむ…という発想は今までなかった。
より正確にこなす、とか失敗しないように、確実にやる、というのはあっても、まさか仕事を楽しんでいいなんて思ってなかった。
それどころか、自分が何をしたら楽しいのか、何が好きなのか、いまだ漠然と掴めないような状況だ。
これは、そんな事よりも、周りに求められたことを子供の頃からやってきて、自分の声を聞くなんて機会がなかったからだと思っている。
生まれてきてから、両親のやっていた宗教の教えに沿って、子供の頃から布教活動、聖書などの書物を読んだり、勉強会の準備や、プレゼンのような発表の場も回ってくるので、資料を作ったり。
結構子供の頃から忙しかったのだ(笑)
自分のやりたい事、好きなことなんて考える余裕なんてなかったと思う。
それよりもなによりも、もうすぐ神様が地球を滅ぼすから、生き残れるために、布教や勉強に励むこと。敷かれていたレールはそれだけだった。
だから、その組織を離れたとき、急に生きてきた指針がなくなって呆然としたのを覚えている。
意外と敷かれたレールがあれば、考えずにすんで楽な場合もある。
わたしは幸いにも、その人生からはドロップアウトできたということだろう。
とはいえ、離れてからだいぶたった今でも、自分の好きなことがよく分からないのだ。
自分がよく分からない。
これは、氷を溶かすようにゆっくりゆっくり、自分の心が花咲くのを待つものなのだろうか?
本当の私はいつか、花を咲かせるのだろうか?
本当のわたしはそもそもいるのだろうか?
私にも好きなことがあるのだろうか?
みんなは、自分の心が喜ぶことを、どうして知っているのか、それが何なのか教えてほしい(笑)
それってきっと、とっても素敵なことだと思うから😁
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