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わたしが洗脳から解けたキッカケ~最大のタブーを破ったあの日~

宗教からフェードアウトしてから数年ほど、
身体は通常社会で生きていたが、脳にはまだ、宗教のマインドが残っていたと思う。

この世が神によって滅ぼされ、信者だけが生き残るというシナリオに沿って、生きてきたため、
「あれ?わたしこれから何して生きていけばいいんだろう?」と、急に未来が真っ白に感じたこともある。

それもいた仕方ないことだろう。
生まれてきたまっさらな状態から、その教義の教えに触れ続けていたからだ。



残っていたマインドの一つとして、その宗教の「絶対的な神」の存在があった。

その神は、万物全ての始まりであり、すべてのものの創造主。
完璧な存在で、全てのものを見ているし、ハルマゲドン(この世の終わり)も神のみぞ知る。

(因みに、神が創ったみ使いのうちの一人が反逆し、悪魔サタンとなり、始まりの人間二人がそそのかされてしまったため、人類全体が罪を背負ってしまった。ということになっている)

だから、いつくるか分からないその終わりの日に向けて、油断せず、神に従順でいようぜ!…というようなニュアンスで、わたしは神の存在を受け取っていた。

「神はすべての人の心が見える」ので、熱心に語りかけて祈っていた時もあったし、逆に組織に反することを考えたりすると、「ヤバイかな・・・」と思って、許しを請うたこともある。



そんな感じで、その神が存在するものとして日々を送ってきたため、組織を抜けてからも、まだその神の存在感が自分の中に生きていて、
「あーーわたしは世の人になっちゃったから、滅ぼされんだろなー」
なんて漠然とおもっていた。

その不安から「やっぱ戻った方がいいのかなー」とふと思った時もあるが、何かその一歩は踏み出せずにいた。



そんなことを思っていたある日、わたしは守ってきた最大のタブーを犯し、脱却の一歩が進むこととなる。。

こんな思いが沸き上がってきたのだ。

「神が全てのことを見通して、全て創ったのであれば、
悪魔が生まれることも、人間がそそのかされることも、その後世界が滅ぼされるシナリオも全部神が知ってプレイしているってことだよね?
わざわざ、人間を試すように、自分に従えば生かすし、逆らえば殺す。それってなんの為にやってるの…??」

「…てか、自分に従順なやつは残して、あとは抹殺て、神様の割にめちゃくちゃ器小さくないか…??(汗)
わたしもそんないい人間だとは言わないけど、言わないけどさ…
ワタシ、この神よりは性格マシな気がする…

「従えば永遠の命を授けられるっていうけど、一生この神のご機嫌伺いながら生きんの、ある意味地獄じゃね!?」

と思い出していると、そこでわたしはブチ切れた。


「あなたみたいな心狭いやつに従いたくなんてないんだけど!
あなたに創られたとされるニンゲン、わたしの方がまだマシな性格だわ!
あなたのもとで永遠に生きたくなんて逆にねーわ、滅ぼすんなら滅ぼしてみろ!!!知るか!(見事な暴言ですね。。)」

そのブチ切れは、教義からの心理的脱却のとっかかりだったと思う。

「神」に逆らうのは、とんでもないタブーとして、自分でもブレーキをかけていたはずだから。

それは初めて来た反抗期だったかもしれない。(この域に達すると反逆かもしれないが)

やってはいけないタブーとしてきたものをぶっ壊して、自分の思いを出したことで、一歩自分の人生を進みだしたように思う。



後日談だが、その時は、まだその神が存在するものとして‎本人に向かってブチ切れていたわけだが、
不思議なことにそこから、その神の存在感が薄れていく。

「あれ?あの神がめっちゃいる!って信じ込んでたのに、実は自分が頭の中で創り出していた存在かも。。。」と。

我ながら、実態の確信がないものを、本当にあるかのようにリアルに想像し存在させていた、自身の創造力には、ある意味驚嘆すら覚えるのだ。

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