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永遠についての証明(岩井圭也・角川書店)を読んで

コラッツ予想とは
ある任意の正の整数を選び、
偶数なら2で割る
奇数なら3倍して1を足す
この操作を繰り返すとどんな数を最初に選んでも、必ず1になる

永遠を証明するとは、なんと壮大なテーマだろうと胸躍る思いで本書を読みました。数学に関する証明の詳細な話は出てこない。天才数学者の苦悩が描かれている。天才と言えども血の通った人間として描かれている。孤独に苦しみ、酒の高揚感に溺れてしまう。だんだん、可哀そうな気になってくる。結局、永遠については何も証明していないが、その足かがりとして、プルビス(塵)理論を発見するところで終わるんだけど、きっとプルビスがとても面白い振舞をしたのだろうと、ちょっとワクワクした。

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