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株式会社タイムカプセル社(喜多川秦・Discover)を読んで

何年後かの自分に宛てた手紙を届ける話。どの人も、落ちぶれていてアルバイトで何とか食いつないでいるといった状況の人が多い。大志を抱いていた頃の手紙を読んで、発奮したり目が覚めたりといった展開になるのだが、うわべだけの綺麗事の手紙ばかりで、第三者にはいまいち伝わらない。
それでも、過去を悔いず、未来を憂いず、目の前の事に一生懸命になる。今、ここに集中するというのが本書の言いたい事だし、大切な事だと思う。
生きているのが辛いという人ばかりだったが、生きている役割を、今日一日を生ききる事で果たす、という熱いメッセージがあった。

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