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心地がよい、ただそれだけ

神社に向かい、山林を歩くと
時々、崖崩れがあり
3年前、豪雨災害の爪痕を目の当たりにする

あなたをわたしの中で感じるとき、想うとき
目撃してない
あなたの苦しみを垣間見たときのことを思い出す
災害の爪痕をあなたに被す

樹木は上に広がるアクアブルーを隠し
隙間からルチルクォーツが筋を広げ
危うさと寂しさにあたたかさを忍ばせる

ひかりが心地よい
ひんやりとした情調に安堵をもたらす
苔が反射する翠が麗しく神聖な心緒になり
穢れなき空間に浄化される、わたし

あなたのことがすき
わたしの眼中に映る、いま、この場所に似て
心地がよい、ただそれだけ
これが理由

#伊集院秀麿さん
#詩 #エッセイ #心緒 #ひかり