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結婚式準備編 小道具と衣装

あれよあれよと日は過ぎていって式当日、となるわけだが、それまでの準備編としてまたつらつら書いていく。

まず前提として、私たちの式は、「挙式+披露宴」というセットなものの、挙式もホテルの一室を改装したという小さめの会場で実施、披露宴もほぼ食事会のような感じで、お色直しや余興もなし、ムービーも作らない、というプログラムだったので、世間一般と比べて「準備」というものにかけた時間はものすごく少ない。招待状はweb招待状ですべてをすましており、前撮りはせずセルフ写真館でさっと何枚か記念に撮っており、本当にすること(かつやりたいこと)がほぼなかった。

そんな中で考えるべきことは「席次表および席札作成」「衣装」「ウェルカムボードなど準備する小物たち」「帰りに渡すちょっとした御礼品」である。
席次表および席次は、外注することも考えたが、ゲストの人数が少ないことや、自分たちのプロフィール情報などは最低限で良いと考えていたことがあり、手作り路線で決定した。得意のパワーポイント大活用作戦である。それらしくパワーポイントで表裏の図を作成し、世界堂で購入したちょっといい感じの紙を持って、土曜日に会社に乗り込み、会社で印刷した。日々仕事を頑張って会社に利益を上げているので、インクぐらいいただいても怒られないと思う。印刷されたそれらをせっせと(といっても30枚ほどだ)2つ折りにし、席次表完成である。シンプルながらもメニューも記載されているし、我々の子どもの頃の写真も一応配置されていて微笑ましいつくりになっていると思う。席札はこちらもシンプルながら、ハンドメイド雑貨ご用達のサイトから外注した。そこにせっせとメッセージを書き、昔のプリクラがある友達のところにはせっせと貼り、なんかそれらしくなってきた。

そして衣装であるが、これはプランの中に「この中から好きなもの選べますよ、追加料金で選べるドレスもありますよ」的なものが入っており、タキシードも同時に選べるので、夫と2人してドレス選びのために1日だけ式場に足を運んだ。

まずタキシードを見たところ、そこまでたくさんあるわけでもなく、白・グレー・ネイビーがベースとなっていた中、とりあえずベーシックな白と、ちょっとかわいいんじゃない?というダークブラウンのセットを試着することにした。一応言っておくが、このチョイスはほぼ私である。
「どれがいいかわかんないな~」=「どれでもいいな~」を連呼する彼だが、おそらく着てみると「これじゃないな」「これだな」が出てくるはずである。そういうわけでとりあえず候補を絞って着せることにした。

そして私のドレスだが、本当に数が多い。ドレスショップとかになるともっと多いのかと思うが、それでも多い。似たようなものが多すぎる。カラードレスだったら「似合う色」をある程度考えてそこから選べそうなものだが、全部白い。オフホワイトとかアイボリーとか素材とか違いはあるものの、そんなに白いドレスを着るイメージも持ってこなかったため、似合うも似合わないも、好きも嫌いもなかった。途方に暮れつつ「あ、これかわいい」と、繊細な刺繍が入ったものを手に取ると、「それはオプションで追加料金35万円ですね」と言われ、即座に却下した。半日着るのに追加で35万も払っていられない。3着試着できるというので、費用感と好きそう感を考慮し、なんとか3着選んだ。来店してからここまでの時間、およそ15分である。

そしてまずは私のドレス試着である。コルセットをギュウギュウに締めてもらい、いかにも歩きにくそうなドレスを身に着けていく。そのたびにカーテンオープンし、夫に写真を撮ってもらう。
「レンズを下に向けて、できるだけ下から撮ると脚が長く映りますよ」というアドバイスを鵜呑みにし、恐ろしく下のほうから写真を撮ってくれていた。もはや上半身はほぼ映ってなさそうだ。ただ、写真を見る前から、個人的には「これだな」というものが固まりつつあった。なぜならウエスト部分がくびれ、シフォン素材のふわっと感でメリハリもあり、一番痩せて見えるデザインを選んだからである。そんなことより私の姿勢の悪さが気になる。むき出しになった肩・二の腕・背中、この状態を人前で晒すのはちょっとダメですな…と、巻き肩・猫背・反り腰の改善を心に誓いつつ、「これにします」と即決したドレスを指定した。

夫のほうも2着試着し、白もスタンダードによかったけれど、ダークブラウンが思いのほかしっくりきたのと「こっちのほうが細く見える」と私と同じような理由で傾きはじめ、ダークブラウンのほうを即決した。
こちらは、ところどころの装飾がちょっとパステルピンクになっていたり、中のベストがストライプになっていたりと遊び心のあるデザインで、なんだか「チョコレート工場おじさん」みたいになっておもしろかわいかった。おそらく夫は「かっこいいね」と言ってほしいだろうから「おもしろかわいいね」とはとても言えなかったが、大変似合っていることは事実なので、褒め褒めしてその気を高めた。こうして衣装はあまり悩まず選ぶことができた。

あとはこれに合わせたアクセサリー類をチョイスすれば良い。イメージでティアラやらキラキラネックレスやらを付けさせていただいたが、なんというか、取って付けた感じが如実に現れてしまう。ヘアメイクが通常運転だからちぐはぐになっているとも言えるが、それ以前に似合っていないのである。ベールも手袋も、長さやディティールがチョイスできるとなって、いよいよ正解が分からなくなってくる。ここにカラードレスも選んでヘアスタイルやメイクにもこだわりを見せて、会場の装花までバランスを鑑みてチョイスを重ねる総合自己プロデュースをやってのける全国の新婦たち、本当にすごすぎる。私はそんなすごい新婦にはなれないので、SNSを駆使して情報収集に明け暮れ、最適解を探そうと決めた。

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