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お誕生日の風に吹かれながら、春馬くんの足取りを追って

今年の4月5日、春馬くんのお誕生日には、いろいろな方がいろいろな形で春馬くんを想うあたたかい一日になったことをnoteや Twitter、Instagramなどで知った。

かくいう私も、ひと月ほど前からこの日は予定を入れずあけていて、近くの映画館で『天外者』を見ようか、それとも春馬くんの故郷の土浦に行こうか・・・などと考えていた。

そして嬉しいことに、こちらのnoteで知り合いいつもコメントでやりとりさせていただいているぽんまるさんと一緒に春活をすることとなった。

春馬くんの足取りを辿る日帰り旅

ぎりぎりまで当日何をするか決まらなかったが、とりあえず春馬くんの故郷方面に行こう、ということだけは決めていた。
いよいよ本当に数日前になって、レンタカーを借りて今まで行ったことのない茨城の春馬くんの足取りを辿る日帰り旅をしよう、ということになった。

その際、ファンシーローラさんのこちらの記事を参考にさせていただいた。

すごく参考になりました。ファンシーローラさん、本当にありがとうございました!

当日の道程

ぽんまるさんと上野駅で待ち合わせをし、上野8時30分発のときわ53号に乗り込んだ。

私は、ときわに乗るのは3回目。
過去2回、土浦セントラルシネマズさんに行った際に乗ったのだ。
春馬くんも何度となく見たであろう車窓からののどかな風景を眺めながら、私達はまだ決まっていないその日の行程を相談した。
水戸駅を出発点にすることにしていたので、前の晩に水戸駅近くのレンタカーを予約していた。
ときわ53号で水戸駅についたのは10時少し前だった。
暑くもなく寒くもなく、からっとした爽やかな風が心地良い日だった。
まさにドライブ日和。

4月5日のJR水戸駅

結局この日に回った道程はこちらのとおり。(雑なMAPですみません)

春馬くんの足取りを追ってのドライブマップ

(1)水戸駅→道の駅かつらさんへ(マップ中の①)

まずは道の駅かつらさんへ行くことにした。
ここは、『わたしを離さないで』のドラマの中で、美和(水川あさみさん)のルーツ(遺伝子提供者)を探しにでかけた時にコテージの仲間と訪れた"今迫"という場所らしい。
水戸駅からのどかな山道を走ること40分。突然現れたその店構え。
確かに!ドラマで見たあの場所だ。

道の駅 かつら(マップ中a)

そして、春馬くん演じるトモがのぞみが崎が近くにあるのを見つけた観光案内図もあった。

道の駅 かつらの観光案内図

トモが嬉しそうに「あったよー!」とこちら側に走ってくる光景が目に浮かぶ。撮影季節は冬のようなので、案内図の足元にたんぽぽなんて咲いていなかったんだろうけれど、私はお花の季節にここに訪れたことを嬉しく思った。

私達は道の駅の中に入り、中の食堂に貼ってある春馬くんのサインを見せていただいた。
昼食の場所は既に決めていたので、お食事はいただくことはできなかったが、快く写真を撮らせていただいた。

春馬くんのサインと写真

貼られていた写真に写る春馬くんの姿を見て、少しこみ上げるものがあった。
サインに添えられた春馬くんのメッセージも、優しく温かい。

ここで私は、茨城名産のさつまいもの甘納豆をお土産に買わせていただいた(写真撮り忘れた)。帰宅後いただいてみたが、しっとりねっとりしたお芋にお砂糖でしっかりコーティングされていて、渋いお茶に良く合う。

道の駅出入り口のドア付近には、『天外者』のフライヤーが貼られていた。
春馬くんのファンの方が置いていったのかな。

道の駅入り口付近に『天外者』のフライヤーが

その後、店内から外に出て、ぐるっと周りを散歩してみた。
道の駅の裏手には那珂川の河川敷が広がり、オートキャンプ場になっていた。
この日は平日にもかかわらず、何組かのキャンパーがキャンプしていた。

道の駅かつら裏の那珂川

爽やかな風に吹かれながら、大きく息を吸い込んでみた。すがすがしい。
春馬くんもここまで回って見ただろうか。
好奇心いっぱいの春馬くんだもの、きっと見たよね。
そして、「キャンプしたいな~」とか「釣りしたいな~」とか言ったかな。

(2)道の駅かつらさん→殿山駅(マップ中の➁)

道の駅かつらさんから、道を戻るような形で海の方に約1時間ほど車を走らせて、辿り着いたのはひたちなか海浜鉄道湊線殿山駅。レトロな無人駅だった。

殿山駅(マップ中b)

ここは、のぞみが崎の帰り、トモと恭子(綾瀬はるかさん)が列車を待ってベンチに座っていた場所。

殿山駅ホーム

実際にはこのようにベンチは無かったから、あのベンチは撮影用に置いたものなのだろう。
あの、トモが純粋無垢に希望を語るシーン。恭子が「私、やっぱりトモのこと好きだなあって」と言うシーン。私の一番好きなシーンだ。

実際に春馬くんが座っていた場所まで行ってみた。
春馬くんにはこんな風に見えていたのかな。

春馬くんが座っていた位置から見えた景色

線路には、一面にたんぽぽが生い茂っていた。線路とたんぽぽって、なんだか可愛いな。

殿山駅の線路に生い茂るたんぽぽ

(3)殿山駅→大洗海岸(マップ中の➂)

殿山駅から大洗海岸へは車ですぐだった。真夏には車でいっぱいになるであろう広い駐車場も、この時には数台の車が停まっているのみだった。私達も、車を停めて外へ出てみた。まずは上から海岸を見下ろす。
ここは、『わたしを離さないで』ドラマ中でトモと恭子が訪れたのぞみが崎となった場所だ。

大洗海岸

ドラマの中ではゴミだらけだった砂浜も、石やら木くずが流れ着いてはいたがゴミは無かった。

大洗海岸の砂浜

ここでトモと恭子の二人で、失くした思い出のCDを見つけようと一生懸命探していたな、とそのシーンを思い出す。

二人が砂浜に座りしんみり語り合っているシーンは、ファンシーローラさんの記事から”ツインベンチ”という場所だと知った。
Googleマップで”ツインベンチ”と入れると、ちゃんと出てきた!
その道案内をもとに、あのシーンの写真と見比べて、やっぱりここだと確信した。

c.大洗海岸ツインベンチ

私達は、少し湿った潮風に吹かれながらしばらくこの場所に立ち尽くし、岩に打ち付ける波しぶきを見ながらその音を聴いていた。

どのシーンでも、ともすると諦めそうになってもおかしくない状況で、最後には必ず希望を見つけてキラキラした目で語るトモを思い出す。最後の提供を迎える時でさえも。

こちら、以前書いたドラマのレビュー記事だ。

私達は、トモと共に、春馬くんと共に、春馬くんのお誕生日のこの日に、実際に愛と希望を拾い上げながら、トモの、春馬くんの足取りを辿ったのだ。本当に感慨深かった。

(4)大洗海岸→ドライブインあさひ(マップ中の④)

続いて、大洗海岸から春馬くんがサーフィンをするときに立ち寄っていたドライブインあさひさんへ向かった。最初から、お昼ご飯はここで食べようと決めていた。
お店に着いた頃には、13時半を回っていた。既に、私達は腹ぺこだった。

d.ドライブインあさひさん

お店の入り口を入ると、レジのところに春馬くんのサインが二つ飾ってあった。2010年のものと2018年のものだ。
サインの額の中に、お店の方と一緒に撮影した当時の写真も嵌めてあった。どちらも、すごくリラックスした優しい表情の春馬くんだった。
(SNSへの転載不可とのこと)

お店の一番奥の広い窓に面した席に案内していただいた。
時間が時間だけに、店内は満席と言うこともなく、ちらほらとお客さんがいるのみ。私達のように女性二人組のお客様がほかにふたつ程いらした。もしかして、春馬くんファンだったのかも。
私達が注文したのは、春馬くんも食べたという唐揚げ定食。

あさひさんの唐揚げ定食

衣はサクサクでしっかりとした味、お肉はジューシーでとても美味しかった。
サーフィン帰りの春馬くんは、ペロッと8個の唐揚げを平らげたのだと思うが、私達にはやはり多過ぎてしまった。
本当に申し訳ないのだけれど、唐揚げを2つも残してしまい、お会計の時にスタッフのお姉さんにお詫びをお伝えしお店を出た。次に来る時には、注文前に、「お値段はそのままでいいので、唐揚げは6つでいいです」と言ってみようかな。

(5)ドライブインあさひ→テトラポット(マップ中の⑤)

お腹がいっぱいになった私達は、いよいよ春馬くんのテトラポットへ向かうことにした。
ここまで辿り着くのは、かなり難しいとの事前情報があり、あらかじめぽんまるさんが行き方を調べておいてくださった。
ドライブインあさひさんの前の道路を北上して割とすぐ(いくつめだったか忘れてしまった)の細い道を、右折し、くねくねと海の方向目指して車を走らせた。結構走ったと思う。つきあたりにロープの張った駐車場が見え、その手前右側海方向に目をやると、あった!あそこ!
遠くに、なんとなくテトラポットみたいなものが見える。

春馬くんの海

他にひと気も無く、車もなかった。私達は、道に車を寄せ停めて海方向へ歩いた。近づくにつれ、やはりあのテトラポットだ、と胸が高鳴った。
春馬くんがその上に広い背中を見せて座り、サングラスをかけて右側を見ている写真は、もう何度も見ているので脳裏に焼き付いている。

e。春馬くんのテトラポット

ぽんまるさんと二人、「これだ~!」と喜びあっていると、海岸の方向から歩いてここまで辿りついたと思われる二人のご婦人が現れた。
「これですね。」と短い言葉を交わし、それぞれ思い思いに写真を撮った。
やはり、今日は春馬くんのお誕生日。いろんなところから春馬くんを想って、所縁ゆかりの地を訪れている人がいるのだ。

春馬くん御用達の海岸線

テトラポットのところから海岸に出てみた。
春馬くんがサーフボードを抱えて海岸線を歩いている写真を見たことがあるが、あの写真はこの海岸線だったのかな。
ここで、春馬くんサーフィンを楽しんでいたのね。
ここでしばし磯の香りがする風に吹かれ波の音を聴きながら、サーフィンをしている春馬くんを思い描き、私達は立ち尽くした。

(6)テトラポット→土浦市立真鍋小学校(マップ中の⑥)

レンタカーは、土浦駅近くのレンタカーショップに返却することにしていた。
そうすることによって、海岸から土浦周辺の所縁ゆかりの地も効率的に回れると思ったからだ。
テトラポットを去る時点で、既に15時半だったので、まずは閉門に間に合うように真鍋小学校に行くことにした。
途中、有料の常磐自動車道を経由し、真鍋小学校に着いたのは閉門間近の
16時半過ぎだった。

f.土浦市立真鍋小学校

昨年、春馬くんのお誕生日の数日前に訪れた時には満開だった真鍋の桜も、今年はもう葉桜になっていた。今年は季節の巡りが早い。

今年の真鍋の桜
昨年の真鍋の桜

春馬くんも遊んだだろうジャングルジム。

真鍋小学校のジャングルジム

10代の頃の写真集『たぶん』では、この中のどれかの鉄棒に腰かけ逆上がり用のすのこに足をかけているショットがあったと記憶している。
どのすのこだろう。

真鍋小学校の鉄棒

夕方の校庭はひっそりとしていて、私達以外に数人、やはり春馬くんファンらしき女性が校舎や桜の木を眺めていた。
夕方の風は少し肌寒くなってきており、なんとなく物悲しい気分になった。

(7)土浦市立真鍋小学校→八坂神社

お次は、真鍋小学校のお隣の八坂神社へ、近距離だったけど車で向かった。
どこに車を停めていいか迷っていると、鳥居の奥に駐車場があった。
ここは、春馬くんが初詣に訪れていた神社だという。

g.八坂神社

神社の御社の横には、たくさんの絵馬が飾れれていた。
その大半が、春馬くんへの想いにあふれていた。


八坂神社の絵馬

神社の境内には、ケヤキの大木がものすごい存在感で新芽の枝を広げていた。春馬くんたちの成長を見守っていたのだろう。とても包容力を感じるケヤキだった。

八坂神社の大樹

この記事の表題にある写真も、このケヤキの木の枝ぶりを撮影したものだ。

(8)八坂神社→土浦工業高校

続いて、クローズZEROⅡのロケ地となった土浦工業高校へと向かった。
校門前に辿り着いたが、こんな校舎だったっけ?と半信半疑に思ってしまった。

h.土浦工業高校

でも、校門からフェンス沿いにグラウンドに向かうと、確かに鈴蘭高校と鳳仙学園の大乱闘が繰り広げられた校庭、確かにこんな感じだったと思った。

土浦工業高校のグラウンド

映画後半、鈴蘭高校と鳳仙学園の大乱闘が始まる前に鳴海(金子ノブアキさん)に「しっかり見とけよ、一年坊主」と言われ、春馬くんがクールな一瞥を投げかけ校庭の端に退くシーンだ。
その後ろ姿と共に、この写真の奥に配置された用具小屋の独特な扉の模様が映っていた。やっぱり、ここだ。
強面の泥臭い男たちの中で、一人蓮の花のように輝く10代の春馬くんを想いながら、私達は長いこと夕暮れ迫る校庭をフェンス越しに眺めた。

(9)土浦工業高校→土浦協同病院(マップ中の⑦)

そして、車でなければ行くことのできない土浦協同病院へもやはり是非とも行ってみたい。
私達は、土浦の市街地から再び離れ、霞ケ浦方面へ車を走らせた。
ここは、ドラマ『TWO WEEKS』ではなちゃん(稲垣来泉ちゃん)が入院していた病院のロケ地となったところだ。

i.土浦協同病院

夕暮れ迫る中、目の前にデーンとこの病院が現れたときには、嬉しさで鼻の奥がツーンとした。
この通路、あの大地さんが、抑えきれない男の色気を振りまきながら歩いてたっけ。

土浦協同病院のロビー

大きな窓から見えるロビー。確か、あの椅子にはなちゃんと大地さん座って居たよね。私達はスマホでその映像を確認しながらきゃっきゃとはしゃいでいた。

(10)土浦協同病院→モール505(マップ中の⓼)

だんだん深い青に変化していく空の下、私達は再び土浦駅方面へ向かった。
土浦セントラルシネマズさんでの『天外者』の上映ももうとうに終わってしまっていた。今回は、お誕生日上映見ることが出来なかったけれど、土浦市内も今日は春馬くんのファンでにぎわっていたのかな。
車をレンタカー屋さんに返却し、私達が市街地に入った頃には19時過ぎ、もう春馬くんファンのにぎわいはなく、ひっそりとしていた。

j.モール505

春馬くんの原点だったであろうモール505を歩いてみた。
もうお店はほとんど閉まっていた。すこしウロウロしながら、ドーム型の屋根のかかったステージに辿りついた。

「このステージで春馬くん歌って踊っていたんだね。」

まどあどけない中学生の春馬くんが、マツカズさんたちとパフォーマンスをしているのを何かの動画で見たことがある。
そこから、あんなにまでも素晴らしいローラや、完璧なダンスを伴うオリジナル曲を歌うシンガーになったまでの凄まじい努力。

通りの静けさもあり、ちょっとセンチメンタルになりながら私達は土浦のまちを後にした。

かくして、私達の春馬くんお誕生日の日帰り旅は、ここ、春馬くんの原点のステージを最後に終えた。

土浦発20時24分のときわ82号。

こんなにも春馬くんを感じた一日は、今まで無かったように思う。
お誕生日と言う日は、春馬くんがこの世に生を受けた日。
一番ありがたい日だと思う。その日に、このように過ごせた事、本当に幸せだった。
あの日からひと月以上過ぎた今も、ふとした時に、あの海の香りを思い出し、波の音が蘇る。
さらにより一層春馬くんが私の胸の中に色濃く存在しているような気がする。

最後に

今回の日帰り旅をご一緒してくださり、ペーパードライバーの私を乗せ一日中車の運転を引き受けてくださったぽんまるさんに心からの感謝を述べたい。
ぽんまるさん、本当にありがとうございました。
私ひとりでは、成し得なかった今回の旅。
しかも、同じ想いを持った方と、春馬くんのいた場所で過ごした時間の記憶は、私の宝物となった。
これも、春馬くんが私にもたらしてくれた縁。

その宝物の記憶を忘れないように、の備忘録としてこのnoteに残す。


いただいたサポートは三浦春馬くんの作品鑑賞や媒体購入に充てさせていただき、更なる春馬くんへの愛につなげたいと思います。