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NFLはいよいよ佳境(その2)〜NFCプレーオフ進出チームを展望

(承前)

AFCは軸となるチームを中心に、ほぼ予想通り回ったと思う。一方のNFCはシーズン開幕時に“軸不在“と評したが、やはり波乱の展開となっている。

まず、世の中的な予想に反して私が唱えたことで当たった点。フィラデルフィア・イーグルス(13勝1敗)の躍進。開幕当初の感じが良かったので、印をつけた。それでも、ここまでの好成績は予想していなかった。それから、二人のレジェンドQB、トム・ブレイディのタンパベイ・バッカニアーズ(6-8)とアーロン・ロジャースのグリーンベイ・パッカーズ(6-8)の不振。これもその通りとなってしまったが、ここまでひどいとは。

当たらなかったのは、昨季のチャンピオン、ロサンゼルス・ラムズ(4-10)。チームが調子に乗らないまま、QBマシュー・スタッフォードが負傷離脱、ベイカー・メイフィールドを獲得も、既にプレイオフ進出すらなくなった。今週のMNF、ラムズvsグリーンベイが消化試合のようになるとは、誰も予想しなかった。

私が印をつけたのは、イーグルス、ラムズ、49ersだが、サンフランシスコ・49ers(10-4)は既に地区優勝を決めている。ただし、その展開は想定しなかったシナリオである。まず今季から先発QBとなった2年目のトレイ・ランスが早々に負傷離脱、今季絶望。控えのベテラン、ガロポロが終盤に入り骨折。これは失速かと思いきや、新人QBブロック・パーディーの下で12月3連勝。リーグ1位の守備力がなせるわざと見るべきか。

もう1チーム、しぶとさを見せつけたのがミネソタ・バイキングス(11-3)。同じ北地区のグリーンベイの陰に隠れ地味な存在で、私もあまり注目ていない買ったが、今季は違う。その象徴が、日曜日のAFCのインディアナ・コルツ(4-9-1)戦。33点差を追いつき延長で勝利と、NFLの大逆転記録を塗り替え地区優勝を決めた。

また、期待も込めてダークホースと考えていたアリゾナ・カージナルス(4-10)は、WRホプキンスが序盤戦不在、QBマレーの負傷離脱もあってダメダメで、プレーオフの可能性は無くなった。

ということで、西地区(49ers)、北地区(バイキングス)の優勝は決まり。東はイーグルスがマジック1なのでほぼ決まり。南地区だがバッカニアーズは不振だが、他チームは全て5勝9敗とどんぐりの背比べ。負け越しでの優勝となりそうだ。

その他は、ダラス・カーボーイズ(10-4)がQBダク・プレスコット不在の期間をうまく乗り切り、プレーオフ進出を決めている。攻守のバランスが取れ、やはり実力上位である。49ersは、流石に新人QBでプレーオフを乗り切るのは厳しいと思われ、イーグルス、バイキングス、カーボーイズの争いと予想する。イーグルスは、QBジェイレン・ハーツの怪我の状態が気になる。

残る注目はNYジャイアンツ(8-5)が、6年ぶりのポストシーズン進出なるか。前半1勝6敗から、脅威の復活で7勝7敗まで戻してきたデトロイト・ライオンズ。こちらも6年ぶりのプレーオフ進出がかかる。

プレーオフに向けての熾烈な戦いを楽しみましょう!


*ESPN掲載の現時点のプレーオフ進出状況



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