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初めて“ワールド“に踏み込んだ〜「トップガン マーヴェリック」

映画「トップガン」は1986年に公開され大ヒットしたが、私は見ていない、と思う。としたのは、妻に尋ねたところ、「見たような気がする」と言っているからである。いずれにしても、同世代の「トップガン」ファンとの比較で言うと、‘冷めた‘ポジションで、特に思い入れはない。

そんな私だが、友人の勧めもあり、今回“トップガン ワールド“に踏み込んでみた。FBなどには、同世代の「トップガン」に熱狂した人々のコメントが多く見られるが、私のように、今更初めて観る人は珍しいのかもしれない。

まずは、オリジナルの「トップガン」である。配信で見たのだが、なかなか世界に入り込めない。「トップガン」は、終始若者の視点で描かれる青春ドラマであり、そのベースが私からはかなり遠いところにある、戦闘機の世界という点が大きい。この映画は、やはり25歳だった封切り当時に、映画館で見なければいけなかった。若き日のメグ・ライアンを見られたのは良かったが。

そして「トップガン マーヴェリック」である。土曜日の朝8:50の回は、そこそこの入りである。予習の上で臨んだので、オープニング、タイトル・ロゴから、オリジナルへのリスペクトが感じられる。それは全編通じて、映画のベースとして存在する。

私にとって新作は、私にとってはオリジナルを大きく上回る面白さだった。それは当然で、「マーヴェリック」の中のトム・クルーズは、まさしく私と同世代であり、子供を見るような目で若きパイロット達を見つめ、そして導く。映画を楽しむ上で、そうした自分とシンクロする視点を見出せることの重要性も、新旧二作を続けてみることで、改めて感じた。

加えて、映画館で観ることの重要性である。「トップガン マーヴェリック」の見どころの一つは、戦闘機アクション、ドッグファイトであることは、前作と同様である。そして、これは映画館の大きなスクリーンでないと、没入感を得ることはできない。私のように飛行機に特別の思い入れを持たない人にとっては、特にそうである。映画館に行って良かった。

「トップガン マーヴェリック」は、オリジナルに熱狂した人々、今初めて観る私のような世代の人間、白紙状態の若い世代、幅広い観客に受け入れられる作品に仕上がっていると思う。とは言え、「トップガン」世代の盛り上がりを横目で見ていると、抑えておくべきものは、リアルタイムで吸収しておいた方が、その後の楽しみが広がることも、改めて認識した。

なお、本作は、オリジナル同様、音楽が重要な要素だが、個人的にはThe Whoの“Won't Get Fooled Again“が嬉しかった。

余談だが、前日、妻とTVドラマ「マッドメン」の話をしていた。そういたところ、この映画にドラマの主人公ドン・ドレイパー役のジョン・ハムが登場した。「鹿島さん、これってスピってますか?」、意味を知りたい方は、「東京ポッド許可局」の“スピリチュアル・コーナー“を聞いて下さい



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