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名コンビに会える「マーダーズ・イン・ビルディング」〜お洒落なミステリー・ドラマ

配信サービス、「ディズニープラス」。加入している人の多くは、子供用も含めたディズニー作品、そして「スターウォーズ」シリーズ、マーヴェル作品を目当てに加入しているのだろうか。「ディズニープラス」はそれだけではない。先日は骨太のドラマ「DOPESICK」を紹介したが、軽快なドラマもある。それが「マーダーズ・イン・ビルディング」である。シーズン1を見終えたが、おすすめである。

主演の一人、スティーブ・マーティン。 多才な人だが、70年代半ばから米TV「サタデーナイトライブ」に出演、私が本格的に認知したのは俳優業にも進出し主演した、「ペニーズ・フロム・ヘブン」(1981年)。その後、「2つの頭脳を持つ男」(共演がキャスリーン・ターナー!)、「サボテン・ブラザース」など。私は一時期、彼の出演作品を楽しんでいた。

最近はあまり活動が視界に入ってこなかったのだが、エミー賞をチェックしていて引っかかったのが、「マーダーズ・イン・ビルディング(原題:Only Murders in the Building)」である。スティーブ・マーティン自身が原案に関わっており、共演は「サボテン・ブラザース」のマーティン・ショート。これだけで期待は膨らむ。

ニューヨークの高級アパート「アルコニア」。かつて刑事ドラマ「ブラゾス」に主演して、有名になった俳優チャールズ(スティーブ・マーティン)、ブロードウェイの舞台監督オリバー(マーティン・ショート)などが住む。そのアパートで、一人の若い男性、ティム・コノ(日本にオリジンがあるようなので、河野?)が死亡する。自殺か他殺か。

チャールズとオリバー、そしてアパートのエレベーターで偶然乗り合わせる若い女性メイベル(セリーナ・ゴメス)は、ティムの死とその真相をフォローする音声配信“ポッドキャスト“を始める。

セッティングこそ今時だが、内容はクラシックなコメディ・ミステリー。スティーブ・マーティンとマーティン・ショートの元気な姿を久しぶり見るのだが、二人とも衰えを全く感じさせず、軽妙な面白さを出している。

ドラマは、よく出来たミステリーになっており、ひねりも効いていて面白い。そこに、“ポッドキャスト“という仕掛けも活用され、ドラマを盛り上げる。

セリーナ・ゴメスも良いのだが、どこかで見たことが。調べてみると、ウディ・アレン監督の「レイニー・デイ・イン・ニューヨーク」に出演していた。

そう、このドラマ、ウディ・アレン的なのだ。お洒落で、ちょっと皮肉も効いている。舞台もニューヨークだ。アレン映画が好きな人はきっと気にいると思う。

それにしても、ウディ・アレン。あれだけの大監督が、性的虐待とは。新作も日本での公開の話は聞かない。。。。。

なお、本作には大物ロック・スターがアパートの住人で本人役として登場する。名前は伏せるが、結構重要な役回りである。

そして、ドラマのラストは、「マーダーズ・イン・ビルディング」シーズン2に繋がるエンディング。すでに配信も開始されていて、見ざるを得ないのです



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