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dancyu食堂コンプリート〜昼の定食、私のランキングは

今年の6月、東京駅に開店した「dancyu食堂」について書いた。雑誌「dancyu」がプロデュースする店で、初回は生姜焼き定食を食べて、結構満足した。

その後も定期的に通い、このたび五種類の昼定食をコンプリートした。ジョン・フォード監督“騎兵隊三部作“に続く快挙である。

2度目に訪れた際に食べたのは焼売定食。生姜焼きとアジフライという昼定食王道の間に、焼売という外人選手をぶち込んで来たのが素晴らしいではないか。しかも、私はそこそこの焼売フリーク。肉まんで有名な大阪「551蓬莱」でも焼売派である。

予想に違わず、ふっくらとした焼売。肉焼売と野菜焼売のミックスというところも嬉しく、もちろん合格である。

次はアジフライと考えていたが、その日は品切れで、きじ焼き(鶏肉の漬け焼き)を注文する。全種類制覇するまでは、リピートの注文は許されない。きじ焼きは、正直言って普通。ランチとしては若干高めの1280円というプライシングであれば、もう一段の高みを求める。

そして、ようやくたどり着いたアジフライ。これは絶品。肉厚でふんわりとしていて、衣は厚すぎず、全体としての浮遊感が素晴らしい。注文すべき一品。

真打は小鉢定食。もうこれしか注文できない。6月時点から若干の変化があり、1日限定30食、内容は店の黒板を参照となった。この日の小鉢は、“焼売、筑前煮、めざし、ポテトサラダ、冷やしトマト、本日の小鉢、生ふりかけ“とある。かつてのメニューと比べると、焼売・筑前煮・ポテサラは不動のレギュラーという感じである。本日の小鉢は、ヒジキの煮物だった。

めざしは柔らかく骨まで食べられた。これは星三つ。焼売は前述の安定感。残念だったのは、筑前煮でちょっと甘い。冷やしトマトは松葉昆布を少し絡めている。楽しい定食で980円というプライシングも魅力的。昼飲みもできるので、これをつまみに新幹線に乗り込む前に一杯というのも良いだろう。

さて、この結果、私の1位〜同率でアジフライと生姜焼き。純粋に考えるとアジフライに軍配が上がるが、生姜焼きへの偏愛が押し上げた。

3位は焼売定食。最大の難関は、焼売をご飯に合わせるべきかという、崎陽軒が永遠に取り組んでいるテーゼ。生姜焼きはご飯である。アジフライは微妙なところだが、焼売は明らかにお酒に軍配が上がる。したがって昼飲みプラスご飯という状況であれば、これが1位である。

4位は小鉢定食。コスト・パフォーマンスの良さから、もっと持ち上げたいところだが、この日の筑前煮が個人的には減点要素。そして、残念ながらきじ焼きが5位。

と言うことだが、改めてコンプリート日に写真に撮ったメニューを改めて見ると、きじ焼きは消えている。私のランキングは全く影響を及ぼしていないが、幻の定食となってしまった。代わりに、季節の定食1380円が登場している。

えー、コンプリートできないじゃない。次回は季節の定食一択となり、生姜焼きはまだ食べられません

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