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孫を連れての東京ディズニーランド(その2)〜ダンボは人生を教える

(承前)

ディズニーランド好きの男性はたくさんいます。ディズニーリゾートには、様々な攻略法があり、こうしたマニアックな側面も男性を惹きつける一つの要素ではないでしょうか。少なくとも、私はその一人です。

前回の訪問から10年以上の時が経過し、ネット・スマホの普及により、その攻略法も進化しています。 事前の情報収集により、私が取った最初の行動はレストランの予約です。食事はちゃんと取りたい我が家では、極めて重要なポイント。しかも、子供づれで長時間並ぶのはごめんです。

9時の開園とほぼ同時に入場すると、まずはネットで優先案内のスロットをゲットです。お酒も飲めて、ビュッフェ・スタイルで選べる「クリスタルパレス」を選択。食事の後はエレクトリカル・パレードなので、場所的にも好都合。パレードに合わせて、17時を選択すると無事に大人6人子供2人で受付されました。

次にショーのエントリー受付です。確実に入場するために必要なのですが、“ミッキーのマジカルミュージックワールド“は、トライしている間に枠が埋まってしまいました。次善として、“ジャンボリミッキー“にエントリー。ステージ上のミッキーらと共に、客席でダンスを楽しむ参加型のアトラクションです。実際、孫娘も結構楽しんでいました。後日、紅白歌合戦を見ていると、ミッキーらが登場し、まさしくそのダンスが披露されていました。結構、メジャーなんですね。

私が、スマホで色々アレンジしている間、家族はショップに入り孫娘のかぶり物を買っていました。私も何か欲しかったのですが、そこは自重し、昨日書いた『イッツ・ア・スモール・ワールド』をこなしました。

その後の『ミッキーのフィルハーマジック』は3D映像のよくできたアトラクションですが、孫娘は怖がる始末。やはり、彼女の強い希望はダンボです。ディズニーランドの乗り物の中で、並ぶ時間と満足度が最も乖離する忌むべきアトラクションですが、泣く子と地頭には勝てません。表示は35分待ち。すると、子供の親である長女夫婦、次女カップルは「私たち、『ビッグ・サンダー・マウンテン』に並ぶからよろしく頼む。おそらく同じくらいの時間がかかると思う』と、我々夫婦に残されたのは4歳女子と、ベビーカーに乗せられた1歳半を過ぎた幼児でした。

スマホのせいで、別れても簡単に合流できる現代のディズニーランドは、文明の進化と共に家族を分断、こうした状況がそこかしこで繰り広げられているのでしょう。

妻は4歳と列に並びます。私は一人ベビーカーを押して、園内を散歩です。仕方がないので、かつては存在ていないかった“トゥーンタウン“を探索していました。

妻と娘が空飛ぶ象に乗って浮遊する姿を確認するべく、『空飛ぶダンボ』に戻りました。 それぞれのダンボはピンク・黄色・水色などの衣装・帽子を身につけています。そして、子供は必ず「XX色に乗りたい」と言い始めるのです。そして同行する大人は、「人生は思い通りいくものではない」ということを、この『空飛ぶダンボ』を通じて子供に教えることになるのです。言っておきますが、ダンボは象ですから、すべからくネズミ色です。しかし、ディズニーはその身につけるもので差別化をはかり、小さな心を惑わせ、現実の厳しさを子供に植えつけるのです。

長々待ったあげく、ダンボは3〜4周しか飛んでくれません。しかし孫は嬉しそうでした。よかった、よかった。我々は、パレードの場所を確保しながら、『ビッグ・サンダー・マウンテン』組みを待ち、彼らはギリギリで合流してきました。

そして、このパレードに悲劇が隠されているとは、誰も想像していませんでした

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