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RとLの発音は厄介だ(その2)〜blah-blah-blahの思い出

昨日に続いて、RとLの発音。今日は、"blah blah blah"、「ブラーブラーブラー」である。

Web英辞郎で調べると、<などなど、何とかかんとか、かくかくしかじか、エトセトラ、何々何々◆重要でないと思われる部分を省略する時に使う表現>となっている。

例えば、こんな感じである。夏休み前の終業式の日、母と中3息子の会話

母:今日の終業式で先生は休みの過ごし方について、大事なこと言ってたんじゃない。何て言ってた?
息子:うん、夜ふかしするな、家の手伝いしろ、宿題は計画的にこなせとか、なんだかんだと言ってたよ
"Yes, he said 'Don't stay up late, do housework, plan to do your homework'
and blah blah blah"

また、環境活動家のグレタ・トゥーンベリは、言葉ばかりで行動が伴わない政治家や企業家を批判すべく、そのスピーチで、"Build back better. Blah, blah, blah. Green economy. Blah blah blah. Net zero by 2050. Blah blah blah"と語った。“Blah“には、「ばかげたこと、くだらないこと」という意味があるので、グレタはいわゆる世界のリーダーたちが、実を伴わない言葉だけを発していることを非難し、“No More Blah blah blah“、「ぐちゃぐちゃ言ってないで、行動しろ!」と言っているのだ。

さて、この“blah blah blah“は日常会話でもよく登場し、ロンドン時代、私も英語ネイティブの娘たちに向かって、英語と日本語チャンポンで話す時にこの表現を使った。

ところが、私が娘との会話の中で“ブラーブラーブラー“と発したところ、娘たちが“パパ、やめて!“と反応。果たして、私の“blah“は、彼女らには“bra"と聞こえた。つまり、私は“ブラジャー、ブラジャー、ブラジャー“と口走る、変態中年おじさんと化していたのだ。

以来、私は"blah blah blah"を使う際、最新の注意を払って、Lの発音を強調するようにした。

そう言えば、先日紹介した「奥様は魔女」、第1話から順に見たことはなかったので、私にとっては発見があった。魔女で奥様のサマンサの旦那は、「ダーリン」という名前だったのだ。私は、ずっと“呼びかけ語“として、「ダーリン(darling) 」を使っていると思っていた。

早速調べてみると、旦那の名前は"Darling"ではなく、“Darrin"。吹き替えの発音は、私の耳には“R“の後は“L“の、“Darling“に聞こえていた。「ダーリン(darling)」の方が、吹き替えの日本語的には響きが良いのでわざとそうしているのかもしれない。

2カ国語放送だったので、英語音声を聞いてみると、確かに“Darrin“と、“L“の発音にはなっていなかった。

RとLの発音、厄介である


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