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六代目圓楽の後に座るのは〜「笑点」メンバー大予想

10月24日、日本テレビ社長の定例記者会見で、故六代目三遊亭圓楽さんの後任について、<福田博之常務が「作業をしている真っ最中です。いろいろな観点から次の方を選ぶお願いをしたいと思います。席が空いているので急ぎたいと思います」>と発言した。

毎回ゲストで回すのもアリかと思っていたが、流石に制作サイドとしても大変だろう。それでは、後任は一体誰になるのか。桂宮治の起用もバッチリ的中させた私が予想してみよう。

“いろいろな観点“から選んでいるようなので、それが鍵だろう。また、既に“そこそこ“の人気はあり、落語の腕もある程度評価されているというのも、一つの基準だと思われる。

一方で、現実問題として、スケジュールが確保できる人。例えば、春風亭一之輔は、年齢・実力・人気全てにわたってリスクゼロの人選だろうが、ラジオの帯番組、落語会の本数を見るにつけ、無理だろう。したがって、“そこそこ“の人気者でないといけない。

さらに掘り下げよう。

まず、落語界はいくつかのグループ・団体に分かれている。落語協会・落語芸術協会・立川流・ 圓楽一門・上方落語協会などである。どの団体から起用するかは、一つの観点だろう。

現メンバーは、春風亭昇太・三遊亭小遊三・桂宮治が落語芸術協会(芸協)、林家木久扇・林家たい平が落語協会、三遊亭好楽が圓楽一門である。そして、亡くなった圓楽は圓楽一門であり芸協の客演分でもあった。

圓楽一門は、先代圓楽が司会の時は、司会席を含め三席持っていたこともあった。先代、そして六代目円楽の功績を考えると、円楽一門から選ぶという考え方があるだろう。そうすると、候補の一人は三遊亭王楽。ハンサムでテレビ映えもするし、年齢も44歳と悪くない。ただし、彼は好楽の息子なので、親子で出すかという問題がある。

もう一人は、三遊亭兼好。落語の実力は文句なしだが、テレビ的にはやや地味で年齢も52歳と微妙である。

ダイバーシティの観点から、上方から選ぶというのはどうだろう。ゲストで、桂文枝・鶴光など大御所が登場したが、「笑点」と上方の落語家は、レギュラーとしてフィットするのだろうか。ちょっと違うようにも思う。

若手で落語ファンの間での人気という意味では、柳亭小痴楽がいる。33歳の若さで、髪型は今風だが古典落語の王道を歩んでいる。しかし、彼が入ると芸協が四人となり、“いろいろな観点“から考えるとバランスを失する。

では立川流は。若手大喜利に誰か出ているのだろうか。チェックすると、立川晴の輔がいる。「笑点」にも代演で登場した。立川流、「笑点」の創始者は立川談志だが、その後の貢献は限られている。

などと、つらつら書いて来ましたが、結論を出します。

蝶花楼桃花、一択です。まぁ、世間的にも一番人気でしょう。

前名は林家ぴっかり☆、春風亭小朝の弟子で、今年桃花を襲名し真打昇進の41歳。若手大喜利のメンバーで、本放送にも既にゲスト出演済み。元々チャーミングな彼女だが、真打昇進でぐっと落ち着きが出て、高齢者(私を含む)を中心とした視聴者にもすっと受け入れられると思われる。

蝶花楼(ちょうかろう)という亭号は聞き慣れないかもしれないが、昭和の名人、先代の林家正蔵「彦六の正蔵」が、襲名前に名乗ったのが五代目蝶花楼馬楽、小朝は彼の孫弟子にあたる。六代目馬楽は物故者となっており、由緒ある亭号を継ぐことになった。

何と言っても、“いろいろな観点“から考えると、「笑点」初の女性メンバーは話題性も十分。テレビ的にも売り出しがいのある素材。これで決まり、一点買いです



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