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藤井聡太の挑戦と〜「聖の青春」

今日から、将棋の藤井四冠が渡辺明王将に挑む。七番勝負に勝てば、史上最年少の五冠記録を更新する。

そう言えば、先日発売の週刊文春の杉本昌隆八段の連載が微笑ましかった。杉本八段は藤井の師匠だが、彼の一門では、十代の弟子にはお年玉をあげることにしているらしい。杉本氏の悩みは藤井四冠にお年玉をあげるべきかどうかとのことである。確かに、十代とは言え既に将棋界のトップ、幸福な悩みである。

藤井聡太の五官挑戦の記事などを斜め読みし、テレビ番組欄をチェックすると、NHK BSPで映画「聖の青春」が放送予定である。

原作は大崎善生の同名ノンフィクション。主人公は早世の棋士、村山聖(さとし)である。村山は幼少期からネフローゼ症候群を抱え、病気と闘いながら、プロ棋士を目指し、17歳でプロデビュー。その才能は高く評価されていたが、癌に苛まれ29歳という若さで亡くなる。

その壮絶な生涯を、自身も将棋の世界に身をおいていた大崎善生が書いたデビュー作は、将棋の世界の厳しさも学べる一冊でもある。

映画は、フライトの中で観た。村山を松山ケンイチが、鬼気迫る役作りで演じていた。再見したいように思う。

藤井は五冠に挑もうとするが、村山は無冠で生涯を終えた。名人戦A級まで登りつめたが挑戦までは至らず、王将タイトルに1度挑戦したのみである。しかし、大崎作品とその映画化などもあり、多くの人の記憶に刻まれているだろう。

藤井四冠とは対照的な村山聖、藤井聡太はもちろん素晴らしい棋士であり人物だ。しかし、将棋の世界はそれだけではない。この映画が王将戦開幕日に放送されるのは、NHKの意図があるのだろうか


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