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宅建士登録実務講習終了後〜月島の名店「岸田屋」へ

(承前)

TAKKYOの宅建士登録実務講習、銀座会場での受講後は“一人呑み“を計画していた。講習の最後は、終了試験。予定時間は、15:50〜16:50、20分経過後は退出してよいとのことだ。

朝から、どこに行くか思案していた。銀座、しかも寒い寒い日だったので、おでんの「やす幸」か。会場近くなら焼き鳥の「武ちゃん」か。いや、試験を早く終了できれば、月島まで行くか。目指すは居酒屋の名店「岸田屋」である。半年ほど前に行ったのだが、あいにく定休日(月曜日)だったのでリベンジだ!

その前に、終了試験に合格する必要がある。それが本日のメインテーマ、それを貰わないと宅建士登録ができない。この試験は、テキストを参照することが許されている。したがって、合格率は高い。半分は◯X問題で、出題ポイントは講義の中で強調されており、講師の指示の下、テキストの該当箇所の頁の耳は折られ、赤線が引かれている。残りは書類作成の実務演習問題である。

解答開始。合格ライン到達と、できるだけ早く退出し月島に向かうことが目標である。 ◯X問題をざっと読み、解答が明かなものを埋めていく。次に、テキストの折ったページを開いていき、それぞれに該当する問題について解答/確認していく。それが終了すると、演習問題の方に移る。最後にもう一度確認して退出した。20分は流石に無理だったが、16時半頃には退出した。その場で採点してもらい、無事合格証を受領して外に。

月島までは、晴海通りを走るバスに乗れば便利である。勝鬨橋を渡りバスを降り、月島へと向かう。この日は本当に寒かった。

無事、17時前に到着。流石に平日のこの時間であれば行列もなく入店できる。コの字型のカウンターと、壁沿いの席があるが、カウンターに位置できた。それでも店内には7−8名の客。

寒いがまずは乾燥したのどを湿らせるために生ビールの小。そして、誰が言ったか”東京三大煮込み”と称される、”煮込み”を注文。奇をてらわない味がうれしい。ネギを添えるか聞かれたが、私はもちろんイエス。これも、ネギ嫌いのオジサンには優しいサービスだろう。

ほうれん草のおひたしは、壁に下がったお品書きの札には「れん草のおひたし」と書かれている。固く絞ったものに、自分で醤油を垂らす。菊正宗の燗酒を飲みながら、令和とは思えない空気を感じる。

”肉豆腐”は”ハーフ”でも注文でき、一人呑みには嬉しい。味の染みた豆腐、その味もしっかりとした濃口。「岸田屋」は、明治時代1900年創業のようだが、当時から変化していないのではと思わせる味わいである。長い年月が醸し出す空気感が心地よい。

〆に”いわしつみれ吸物”を注文。すましの吸物につみれが2個、白髪ネギがたっぷりと浮かんでいる。これも絶品だった。つみれは、ほろっとやわらかく、吸物の味も絶妙。日本酒で少しベトついた口内をリフレッシュしてくれる。

常連とおぼしき客もちらほら、初老の男性は最後におにぎりまで食して満足気に帰っていった。

高齢化社会、私も含めた一人呑みにとって貴重な社会インフラであり、文化遺産とも言える名店。これからもずっと続いていってもらいたい



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