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動画で観るより文字の方が早くて便利なときもある【お寺でわたしも考えた】vol.4

【お寺でわたしも考えた】は、私が日々何となく思ったことをつらつら書いていくエッセイコーナーです。

第4回は、「動画で観るより文字の方が早くて便利なときもある」です。



「チッケ」って何?

最近ヒンディー語の勉強を始めたんですが、先日、YouTubeの動画のなかでインド人の方が、会話中に何回も「チッケ」と言っていることに気づきました。これはよく使われる言葉なのではないか?と思い、調べてみることにしました。

YouTubeで検索

まずはそのままYouTubeで「ヒンディー語 チッケ」で検索してみたのですが、当然ながら答えにつながりそうな動画は出てきません。ヒンディー語に多い「ke」という言葉の解説は出てきましたが…

そもそも、私が聞き取った「チッケ」という音が、実際の発音と違っている可能性も大いにあります。

少し考えて、「チッケ」と言っていた人は、相手の話を聞きながら何回も「チッケ」「チッケ」と言っていたので、これは「相槌」のひとつなのではないかと推測しました。

早速、「ヒンディー語 相槌」で検索してみると、よく使われるヒンディー語の相槌をいくつか紹介している動画が見つかりました。

しかし、ここでまた問題が発生します。

動画を観るの、めんどくさい、と思ってしまったんです…

知りたいのは「チッケ」の意味だけ

そのとき、私はあくまでヒンディー語の相槌と思われる「チッケ」という言葉の意味だけを知りたかったのであって、色々な種類のヒンディー語の相槌を勉強したいわけではありませんでした。

もしかしたら概要欄に、動画内で紹介されている相槌の一覧が載っているのではないかと、往生際悪く探してみますが、見当たりません。動画を観るしかないようです。でも、やはり観たくありません。意地になっています。

そこで、YouTubeを一旦閉じて、普通にGoogleで検索してみることにしました。Google検索であれば、ヒンディー語の相槌一覧がすぐに出てくるのではないかと思ったのです。

「チッケ」の正体

「ヒンディー語 相槌」でGoogle検索したところ、本当にすぐ出てきました!

結論から先に言ってしまうと、上記のページで紹介されている相槌のうち、1番最初に紹介されていた言葉が、私が探し求めていたものだったようです。

それは、「チッケ」ではなく、「ティーク・へェ」でした。

「わざわざこのヒンディー語サイトに飛んで記事を読むのめんどくさいなぁ…」と思ってしまった、私の仲間たちのために、必要なところだけ引用します。


「theek hai」という言葉は、OK・大丈夫を意味する形容詞「theek(ティーク)」と、です・ますを意味するコピュラ動詞「hai(ヘェ)」の2語でできている。

「ティケ」と聞こえるが、ティークの「k」とヘーの「h」が重なって「ケ」のように聞こえるだけで、よ~~く聞くと「ケ」ではなく、「クヘ」と発音している。これを意識すると、一気に発音が良くなる。

https://www.chankome.com/entry/India-hindi-response-and-nod

この方は「「ティケ」と聞こえる」とおっしゃっていますが、私はさらにそれを「チッケ」と聞き取ってしまっていたんですね。どうりで、いくら「チッケ」で検索しても出てこないわけです。

不思議なもので、「ティーク・ヘェ」と言っていると理解してから、例の「チッケ」連呼の動画を改めて確認してみると、確かに「ティーク・ヘェ」と言っていました!もう「チッケ」とは聞こえません。

この人は、相手の話を聞きながら、「OKです」「大丈夫です」と言っていたんですね。

動画の方が便利だと思っていたけれど

私はYouTube動画やインスタグラムのリールが大好きで、反対に、文字がびっしり書かれた記事などを読むのは少し苦手でした。目で動画を観て直感的に理解する方が性に合っているとすら思っていました。

しかし今回の出来事によって、状況によっては、動画よりも文字情報の方が早く理解できて便利な場合もあるんだと知ることができました。

結局のところ、私が求めていたのは「ひと目でわかるヒンディー語の相槌の一覧」だったので、依然として「目で見て直感的に理解する」という楽ちんさを求めていたことに変わりはありませんが…「文字情報の方がより早く理解できる場合もある」と発見できたのはよかったと思います。

おわりに

2か月後、私の住んでいるお寺に、栃木県の日蓮宗の若いお坊さんが集まって勉強会をするのですが、前半は参加メンバー同士で法話の発表会をやって、後半は普段私がやっている活動や研究について発表することになっています。

そのときおそらく資料を配ることになるので、今回学んだことを活かして、受け取る人にとって「ひと目見てわかりやすい資料」を作りたいものだと思いました。

ちょっと長くなってしまいました。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また。

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