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月3万円くらいで生きている人による「お金に翻弄されない生き方」講演レポ

4/15に私たちが岐阜県大野町で経営する、暮らし体験宿ホニャラノイエ主催でオンライン講演会を実施しました。

講演者の布施院さんは

・月15,000円+αの固定収入だけで生きている
・限界集落で人口2名の村に住んでいる
・話をすればするほど「音響もやっている」「家の直しもしている」など「〇〇をしている」が次々出てきて、何者!?となる

そんな布施院さんがどうやってくらしているのか、実際に会う前から噂だけで興味津々だったんですが、機会あってホニャラノイエで話してもらえることになりました。

テーマは「お金に翻弄されない生き方研究会~暮らしと経済を切断する」


その時の私はただただ興味深々だったんですが、その後コロさんのお陰で世界の状況ががらりと変わり、このテーマが別の意味合いを持つようになったように思います。

お金に左右されない暮らしを構築するために、私が印象的だったポイントを3つにまとめてお伝えします。

1.ベーシックを維持してくれる何か(道具)に投資をしておく

ベーシックインカムという話がありますが、「お金そのものよりも、お金が価値を持つ間にベーシックを維持してくれる何かに投資をしておく」
という言葉が一番印象的でした。


お金の価値って実は一定ではなくて、数十年前と今と比べただけでも全然違います。布施院さんもお父さんの時代と比べて初任給が10倍ぐらい違っていたという話を引き合いにだしてくれました。


私自身も身近な60代くらいの人の話で、「父親が大学に行けるように年1万円くらいずつ(だったか)貯金してくれていたけど、自分が大学に行く頃には10倍物価が上がり意味がなくなっていた」という話を聞いていたので、実感として感じられます。

今1000万貯金があったとしても、価値が10分の1になったら100万円、100分の1になったら10万円の価値しかなくなる。

それなら、家を直す道具を買うとか、畑を買って耕すとかしておけば、衣食住には困らないです。

そこの支出が抑えられたら月20万(大卒平均)もいらない。

私もコロさん騒ぎで実感したんですが、スーパーとかで食材を買いだめしているという話を聞きますが、お金があってもスーパーに食材がなくなったらと考えるとぞっとします。


また、住居も東京だと家に月5万10万かかりますが、それだけの額が何ももしなくても毎月出ていくと思うと、今ほど落ち着いていられないだろうなと思いました。

今、落ち着いていられるのは私たちが夫婦が田舎で、持ち家に住んでいるからなんだなと、あらためて考えました。

(ちなみに夫婦でこの3月末に古民家宿ホニャラノイエをオープンさせましたが、開店休業状態です)

都会で家をうっかり買ってしまったりすると、ローンの返済大変だし、返済が終わるまで自分のものにはならないし、災害などで価値が目減りするともう資産と言われて買ったはずがただの負債になるという話です。田舎の方に行くと直しは必要ですが比較的安価で家が手に入る可能性が高まります。

あと、布施院さん宅は上下水道が通ってないため水は湧水を組んでいて、ガスも基本料だけで月9,000円以上かかると言われて引くのをやめたそうです。マキやカセットコンロ、そしてお風呂は近所の温泉で済ませたら、コストはずいぶん抑えられるんだとか。


インフラ系は電気代だけなんで3,000円程度で済むそうです。

水道ガス電気合わせて3000円は、いいですね。

あと携帯が10,000円近くかかるということでしたが、これはやっておられる事業の一つにどうしても膨大な通信が必要だからということでした。

2.必要な経費は仕事やお手伝いのついでに賄う

他には、田舎に暮らすと古民家が都会と比べると格安で買えたり手に入るしいいんじゃないかと思うけど、仕事が都会にしかないので通うだけでガソリン代が5万円くらいかかって結局ガソリン代を稼ぐために働いている感じになっていたということで、確かにと思いました。


自宅で出来るネットの仕事を受けるという手もありますが、やはり時には都会にでたり人ともつながりたいですよね。


布施院さんの場合は、DIYなどお手伝いに行くときにガソリン代や道具代だけは負担していただいたりして賄えているということで、なるほどと思いました。

そして、その為に必要なのが次の3です。

3.必要とされるスキルを高めておく

布施院さんにスキルが沢山あるのは、元々の仕事で培ったスキルに加えていろんな人からお手伝いを頼まれる中で蓄積していったものなんだそうです。


逆に言うといろんな人に求められるスキルが身につけば、生きていくには困らなくなるのかもしれません。

賃金をもらうレベルまでのスキルとなるとスキルのハードルがあがるのかもしれませんが、お手伝いするお礼に食材とかガソリン代を負担してもらうくらいだと少しハードルはさがるのかもしれません。

今の時代は現金も重要なので、しっかりお金を稼げる何かを持つことも必要ですが、両方あると柔軟さがますように思います。

まとめ

多くの人は、生きていくのには年収数百万とかのお金が必要という思い込みがあるせいで、まず「お金をどうやって稼ごう」ということを考えて苦しくなるのではないかと思いますが、布施院さんの発想はまず「生活をどうやって創ろう」から始まっているように思えました。(似て非なる考え方です。)

私たち夫婦はこれから生活を構築していくところですが(コロ騒ぎで今止まってますが)、この視点も合わせて組み立てていきたいです。

私たちは旅に行くことも日常とする予定なのでまた随分と違ったものにはなると思います。

それぞれがお金に囚われないオリジナルの生き方を組み立てていきたいものです。


こちらのイベントページでも動画が公開されていますので興味がある方は是非ご覧ください。3時間と長編です。

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コロ騒ぎが収まったころまた交流会を企画する予定です。興味がある方は私達のフェイスブックページもぜひフォローしておいてください。



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