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政治参加で社会も変わる~自然保育推進の事例~(第5話)

私は20代独身の頃は奈良の実家に住みながら大阪に通っていましたが、地元にはほとんど寝るために帰っていて、仕事も買い物も大阪。子どももいないため地域とかかわる機会はほぼゼロで、問題意識もありませんでした。残業三昧で忙しくもあったので地元のことも政治にもほぼ無関心でした。


でも、議員さんは、何か問題がある時だけ頼りになるのではなく、新しい、よりよい社会を作ることにも積極的に貢献しているんだなと、以下の事例から初めて知りました。

私が安曇野に来て驚いたことに、安曇野市では、「自然保育の推進」が施策として挙げられていて、公立保育園も含めてすべての園児に自然保育を受けさせてくれるんだそうです。また、自然保育になじみが薄い公立園の保育士さん達は、私立の自然保育の園に研修に行く制度もあるそうです。
自然豊かな環境で子どもを育てたいと思ったら、お金のかかる私立に入れるしかないと思っていたのですごいことだなと思いました。これが全国に広がったらいいなと思いました。

これがどのようにして市の施策になったかというと、最初は志のある私立の園で始まったことを、一部の子どもたちだけでなく全員に経験させるべきだと思った議員さんがいて訴えていく中で、市の施策として受け入れられていったんだそうです。

私はこの話を聞いて心動かされました。今の世の中を変えたいと思ったらまずは自分たちで立ち上げるしかないと思っていたんですが、そこから行政を動かし、町ぐるみで変えることもできるという事例を目の当たりにしたからです。

その時に大事になってくるのもまた、声を聴いてくれる議員さんの存在ではないでしょうか。

ということはやっぱり、もし、今困ったことが特に思い浮かばないとしても、声を聴いてくれる議員さんを応援しておくことが大事なのではないでしょうか。

現在そういう人が議会にいたり、立候補している地域は恵まれていると思います。そのうちそういう人が過半数を超える議会ばかりの世の中になってほしいというのがひそやかなでも大それた夢です。

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